”仮面脅迫性障害”とは私が作った言葉。医療用語ではありません。 耳鳴りで ”うつ症状” が辛いとき。毎週、心療内科に通っていた。 ある日、耳鳴りで頭痛、首痛のあった私に ”仮面うつ病” について医師が話してくれたのが、私の脅迫性障害が解ったきっかけだった。
私と強迫性障害 (2)
私は、仮面強迫性障害だった。
”仮面脅迫性障害”とは私が作った言葉。医療用語ではありません。
耳鳴りで ”うつ症状” が辛いとき。毎週、心療内科に通っていた。
ある日、耳鳴りで頭痛、首痛のあった私に ”仮面うつ病” について医師が話してくれたのが、自分の脅迫性障害を知ったきっかけだった。
仮面うつ病とは・・・
落ち込みといった気分の症状よりも、体の症状が目立っているうつ病。
仮面うつ病は、抑うつ状態や気分の落ち込みといったうつ病に特徴とされる気分の症状よりも、倦怠感や頭痛・肩こりといった身体的症状が比較的に強く出ている状態です。
そのため、患者本人も「うつ病」という自覚が乏しく、いろいろな科を受診して検査に異常がないといわれて悩んでしまうこともあるのです。

私はその時、「仮面」と言う言葉だけが、かなり強く頭に残り、家に戻ってもその言葉が離れない。
私は、仮面という言葉を自身の生活や環境に振ったり、心情に合わせている中で・・・
ついに見つけたのが”仮面強迫性障害”だったのです。
家にいる時だけ、ネットに記載されている ”強迫性障害の症状” がバッチリあるのです。
あまりにもピッタリの症状で驚きました。
一方、オフィスにいる時、仕事をしている時、人といる時。外出している時には、この症状が一切ないのです。
私は外出する時は、仮面を被って ”非強迫性障害”の生活をしていたのです。
強迫性障害の症状
代表的な強迫観念と強迫行為の内容として、次のようなものがあります。
(1) 不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す、ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れないなど
(2) 加害恐怖
実際にそうではないと分かっているのに誰かに危害を加えたかもしれないという考えにとらわれて、新聞やテレビに事件・事故(ひき逃げなど)として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に直接確認したりするなど
(3) 確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認するなど)
(4) 儀式行為
自分の決めた手順で物事を行なわないと恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をする
(5) 数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に縁起を担ぐというレベルを超えてこだわる
(6) 物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる
人に”強迫性障害”を見せたくなかったのだろう
私は、人には ”強迫性障害” 的な行為を見せることの恥ずかしさを意識していて、これらの行為を隠していたのだろうと思います。
そして、隠している行為は自分では負担がなく、伸び伸びとした仕事、人とは明るい付き合いができていたのです。
だから、周りの人が私を”強迫性障害”と思った方は一切いません。
私に対しては、”明るく元気なやつ”という印象で付き合ってくれる方がほとんどでした。
家と外では、違った振る舞いと行動
● 家のPCは、デスクトップのアイコンは数点、きしっと整理されていないと気分が悪い。オフィスのPCは、多数のアイコンが散らばったままになっている。
● 家のデスクの引き出しは、同じ方向にペンが等間隔に並べてあるのに、オフィスでのペンは投げ込まれている。
● 家のテーブルの上に置かれたものは、すべてバランスよく平行に置かれていないと気になって手を入れる。
オフィスのテーブルに物が適当に置かれても気にならない。
● 家での食器は、一般人より5〜10倍洗浄しないと気持ち悪いのに、ガード下の居酒屋で焼き鳥とビールを飲食できる。
これらは、行動を切り替えているという意識はなく、不思議なくらい自然と対応できているのです。
これは一例ですが、このような ”家と外の行動の違いが多数ありました。
そして外にいても、一人で歩いている時などは、歩数管理や歩く道の場所を敏感に選ぶような”強迫性障害”症状を現すことがあります。

これが私の、仮面強迫性障害です。
家にいるときは疲れる。外にいる方が楽。
家にいる時は、デリケートな行動を続けているので、とても疲れます。
あまり家に居たくない気持ちで、完全に外出派の私でした。
そして、コロナ感染騒ぎになって、家にいる時間がかなり多くなって、私は精神的な負担が激増してしまいました。
もしかしたら、この精神的な負担とストレスから耳鳴りが発生したのではないかと考えています。
仮面強迫性障害は、私だけなのでしょうか?
自分で発見した”仮面強迫性障害”の話を、心療内科の医師に話すと。
私の症状は、明らかに”強迫性障害”であることは告げられました。
でも、私が言う仮面強迫性障害的な患者とは出会ったことがないと興味を持たれました。
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