笑福亭笑瓶さんがお亡くなりになって、この週末はニュースにたくさん取り上げられていた。 笑瓶さんのお知り合いがゲストに迎えられて、その方々は明るく振る舞いながらも寂しい思いが伝わってくる。

笑福亭笑瓶さんがお亡くなりになって、この週末はニュースにたくさん取り上げられていた。
笑瓶さんのお知り合いのゲストが迎えられて、その方々は明るく振る舞いながらも寂しい思いが伝わってくる。

一方、関わりの薄い人、アナウンサーなどが「心よりお悔やみ申し上げます。」と言葉を発する中で、その「心より」が全く伝わってこない人が何人かいた。
その様な重い語句を発するのなら、その亡くなった方を短い時間でも自分なりに思い起こしたうえで、言葉を発すべきだと思い、嫌な気分だった。
この”お悔やみ言葉”で違和感を感じた私は、変な個性的な感性なのでしょうか?
お悔やみほど、重い言葉ではないのですが。
病院で、「お大事に」という軽く言う ”送り言葉” に違和感を感じる時がある。
医師が診察後に言う「お大事に」はそれなりに重さがこもっている。
診断してもらって、症状を理解した医師が本意で「お大事に」と言ってくれるのだから。
ただ、医療事務スタッフが、会計後に「お大事に」と言う言葉が何とも気がこもっていないし、軽すぎる感じを受ける時がある。

事務スタッフの方は忙しいので、次の事務行為を進めながらモニターの画面を見ながら「お大事に」と言う。
”お大事に”は、せめても相手の顔を見ながら言う言葉ではないでしょうか?
それに、医療関係だからと言って、何でも「お大事に」と言わなくても良いと思うのですが。
ある医療機関で、「お気をつけて!」と患者を送る事務スタッフがいた。軽い感じなのに、何とも適当だと思った。
「お気をつけて」なら軽い口調でも、「はい。ありがとう。」と言う気持ちで医院を出られる。
もともと、事務スタッフは患者の症状を十分理解する事がない仕事なのだから。
”重い言葉”と”軽い言葉”があって、重い言葉を使うときには、それなりに ”思い” を込めるべきだと思うのです。
「お悔やみを申し上げます」は、極めて重い言葉。
「お大事に」も、やや重い言葉。
私は、別れ際の言葉として「ありがとうございます。」を使う様にしている。
「ありがとうございます。」は重さの幅が広い言葉。
常に重く表現することが良い訳ではなく、状況に合わせて ”思い” を加味することで、カジュアルな言葉から、重みのある言葉として発することが出来る。
ゆっくり相手の目を見ながら「ありがとう。ございます。」
軽く振り向いて、「ありがとう。ございます。」
ちょっとした思いの変化で多種の表現ができる。
そんなこと書きながら、私も言葉の ”思い” を充分表現でずに反省することが度々ある。
アナウンサーを非難するのではなく、自分の表現を見直す機会にしようと「重い言葉と 、軽い言葉」を課題に今日は着想してみた。
今、ふっと思った。
重い言葉ばかりに注視してはいけない。
”軽い言葉を楽しく、お洒落に使うこと”を勉強しなくては!
笑瓶さんのように。