耳鳴りの患者さん。今の耳鼻科の医院は何件目ですか? 他の疾患でも、病院を変えることは多くあると思いますが、耳鳴りのドクターショッピングは顕著だと言われています。 私も、3施設を経て、現在の医師に診てもらっています。

耳鳴りの患者さん。今の耳鼻科の医院は何件目ですか?

 

他の疾患でも、病院を変えることは多くあると思いますが、耳鳴りのドクターショッピングは顕著だと言われています。

私も、3施設を経て、現在の医師に診てもらっています。

 

耳鳴りは、どこに行っても「治してもらえない病気」の思い。

そして、自身の耳鳴りに対して、医師から明白な説明をしてももらえない不安があるからです。

 

耳鳴りを確実に理解している専門医なら、これらの患者の意識を理解して、”教育的カウンセリング”をしてくれるものと思います。

そして、患者は信頼する医師として終着できるのです。

 

 

このグラフは、耳鼻科として権威のある大学病院に患者が来るまでの、他の病院に行った数を示したグラフです。

1施設が多いのは、クリニックから紹介されて大学病院に来た患者が多いものと想定されます。

多くの患者は、現状の医師の診断では不安で、信頼できる医師を求めて複数の医療機関を受診する様になってしまいます。

 

 

ドクターショッピングする主な理由は、現在治療してもらっている医師の対応の不満であるとともに、自身の疾患の不安で起こります。

 

私も、2施設目の医師をなるべく信頼しようと努力しましたが。

しかし、「気にしないように」という言葉の繰り返しと、病気の説明が不十分に感じたことで、やむを得ず新しいの施設の診療に変えた経緯があります。

 

 

次のアンケートは、ドクターショッピングの理由と、医師から言葉による不安をまとめたものです。

 

複数の医療機関を受診するきっかけとなった理由

● 問診・診療態度に対する不満

     ▶︎ 症状の辛さを聞いてもらえない・理解してもらえない

● 検査に対する不満

     ▶︎ 検査もろくにしてくれない

● 診察に対する不満

     ▶︎ 脳の病気ではないか

     ▶︎ 原因はよくわからないと言われた

● 治療に対する不満

     ▶︎ 治療法はないと言われた 言われてよけいひどくなった

     ▶︎ 大した治療をしてもらえない

● 説明に対する不満

     ▶︎ 説明をちゃんとしてもらえなかった、不十分だった

     ▶︎ 気にしているからきているのに、気にするなと言われる

 

耳鳴りを不安にさせた医師の言葉

耳鳴りは治りません

耳鳴りなんて病気ではない

気にしないように

一生付き合っていくしかない

耳鳴りが起こってすぐにきていたら治っていたかも知れない

気にし過ぎ、神経質になりすぎ

耳鳴りが来るのは性格の問題

 

耳鳴りの患者は、上記の ”ドクターショッピングの理由” と ”不安にさせた医師の言葉” を「その通りだ」と思いませんか?

多くの患者が、耳鼻科の先生から、この様に対応されているのが現状です。

 

だから、「この様な対応は良くない」ことを理解している医師に診療してもらうことが望ましいのです。

耳鼻咽喉科の医師は、必ずしも耳鳴り専門医ではありません。

新しい情報を理解した耳鳴り専門医を見つけて、診療してもらう事が大事だとつくづく思います。