一定期間スマートフォンやパソコンなどの"デジタルデバイスとの距離を置くこと"でストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みです。

 

デジタルデトリックスとは、

 

スマホやパソコンから生じる悪影響を解消する健康法

 

ここで言う”デジタル”は、スマホとパソコンと考えて良いでしょう。

デトックスは、解毒を意味する英語の「detoxification」を短縮した呼び名で、体内から毒素や老廃物を取り除く健康法です。

 

スマホ・パソコンから生じる悪影響は、誰でも気にしている課題。

そのことを気にしながらも、多くの人はますますデジタル使用時間が増えていく傾向です。

私も先週、スクリーンタイム「週間レポートがあります」の表示で、1日のパソコン使用時間(デスクトップとノートPCがリンクして表示)が13時間を超えていて驚いた。

私の”耳鳴り”疾患も、長いデジタル使用時間が大いに影響があったと考えています。それなのに今は、何の対策もしていない状況だ。

おそらく皆様も、同じような状況ではないのでしょうか?

 

”長い時間のデジタル機器の使用による悪影響”と、それを解消する”デジタルデトリックス”を考えてみようと思います。

 

過度のデジタル使用による悪影響

 

デジタルデバイスは私たちの脳と非常に相性がよく、ある意味では私たちの脳を拡張しています。それは素晴らしいことですが、それに頼って自分自身の能力を退化させてしまっては元も子もありません。私たち自身の能力が高くなければ、進化した道具を使うことは出来ず、それどころかAIなどの進化によって私たちが使われる側になってしまうというマトリックスな状態になってしまいます。

 

睡眠に悪影響

特に、スマホやパソコンからのブルーライトが不眠の原因になります。また、スマホの使用時間が長くなるにつれて、睡眠に影響が出るという研究結果もあります。

ストレス増大

メールをチェックする頻度を制限することで、ストレスが軽減されることが分かっています。このことから、頻繁なメールのチェックはストレスを増大させているとも言えます

心のケアに悪影響

若い人たちの間で、中毒的なSNSの使用によりナルシシズム、不安、うつ病、自尊心の低下などが増加しています 。特にまだ心のガードが充分構築されていないティーンエイジャー(特に女子)にSNSは有害と言われ、米国などではSNSが原因の自殺などが社会問題化しています。

姿勢が悪く悪影響

姿勢の悪い状態での長時間の使用は、「スマホネック」と呼ばれる症状になり、顔が前に突き出たカッコ悪い姿になり、頸椎にダメージを与えてしまいます。さらには腱炎や手根管症候群、視力の悪化を引き起こす可能性もあるのです。

 

生産性に悪影響

スマホでの夜の作業は、眠りを妨げるだけでなく、翌日の仕事の効率にも影響します。

これらの、デジタル使用の悪影響を解消するための健康法としての

デジタルデトリックス

 

デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンといったデジタル機器から意識的に距離を置き、自然に触れたり自分と向き合ったりして、精神的・肉体的な疲労をリフレッシュする習慣を意味します。
 

デジタルデトリックスの方法

 

一定期間スマートフォンやパソコンなどの"デジタルデバイスとの距離を置くこと"でストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みです。

一般社団法人日本デジタルデトックス協会
 
 

5種のデジタルデトリックスの方法を提示しました。

デジタルデトリックスをアピールする協会などは、「自然とのつながり」を強いテーマとして掲げています。

 

基本的には自分の強い意志で"デジタルデバイスとの距離を置く"ことを実行する他はないと私は思うのですが。

このようなイベント参加により、自身の意思を強く確立するきっかけになるのかもしれません。

 

(1) マイルールを決めて自分でやってみる

「今日はスマホもパソコンを触らない」といったマイルールを決めればいいだけなので、方法としては最もシンプルです。

ただ、これで継続できるのか?が問題。

(2) デジタルデトックス・ツアーに参加

デジタルデトックスを目的とした「ツアー」や「キャンプ」に参加するという方法。

(3) ホテルのデジタルデトックス・プラン

デジタルデトックスを目的とした滞在プランを提供するホテルもあります。滞在中はフロントにデジタルデバイスを預け、さまざまなアクティビティやリラクゼーションを体験しながらリフレッシュするというものです。

(4) 「アナログゾーン」でキャンプしてみる

山奥などには、「アナログゾーン」と呼ばれる、電波が圏外になる場所が存在します。アナログゾーンではインターネットを利用できないので、キャンプを楽しみつつデジタルデトックスを行ないます。

楽しい仲間と、こんなイベント実施したいですね。

(5) アプリを使ってみる

デジタルデトックス目的のアプリは、数多くリリースされています。

例えば、「Flipd」は、「カジュアルロック」「フルロック」という2つのモードで、デジタルデトックスをサポートします。

「カジュアルロック」モードは、設定した時間内にスマートフォン内のアプリケーションを触らなければ、「Good Job!」というメッセージが表示されるというもの。あくまで自分の意志で「スマホ絶ち」するのをサポートするための機能です。

一方、「フルロック」モードでは、設定した時間中はほかのアプリケーションがロックされ、使うことができません。

デジタルデトックスの効果

デジタルデトックスを行うことで、下記の効果を得ることが出来ます。自然豊かな場所でデジタルデトックスを行うと効果が高まります。人は自然とつながることで、本来持っている生命力を活性化することが出来ます。研究によると、血圧、心拍数、筋肉の緊張、そしてコルチゾールの様なストレスホルモンの数値は全て、自然環境においてより良い数値を示すことが分かっています。
  • 気持ちがスッキリする
  • 目の疲れが取れる
  • 頭(脳)の疲れが取れる
  • 睡眠の質が良くなる
  • ストレスが減る
  • 安心感が増す
  • 想像力(創造力)が高まる
  • ひらめきが良くなる
  • 五感がさえる
  • 幸せな気持ちになれる

 

耳鳴りと、デジタルデトックス

 

耳鼻咽喉科の医師が、「耳鳴りの原因には、長時間のデジタル使用が大きく影響していることが多くある」との情報を各所で伝えています。

整体院の先生も、若い耳鳴り患者の治療者が多くなっていて、かなりスマホに影響されているのではないかと。

整体からみると”ストレートネック”が急増して、耳鳴りや各所の障害を起こしていると聞きます。

 

・・・何年か後には、”長時間のデジタル使用による各種障害”が台頭して社会的に大きな問題点となることが想像されませんか。

一足先にこの問題を、自身でできる範囲で、考える必要があると強く感じているのですが。

 

耳鳴り治療を中心に、現デジタルデトックスをベースに、私なりのデトックスを積極的に考えてみたい興味のあるテーマ。

ただ現実的には、長時間のデジタル使用をどのように抑えるかが課題ですね。