耳鳴りは自分の症状を伝えるのが、非常に難しい症状です。 私も、初めて病院に訪問する時、どれだけ症状を正確に伝えることができるかを苦労した。 今、1年経って。自身の耳鳴りの状態を共有してもらうために、必要な”症状の項目” が分かってきたので

耳鳴りは自分の症状を伝えるのが、非常に難しい疾患です。

私も、初めて病院に訪問する時、どれだけ症状を正確に伝えることができるかを苦労しました。

今、1年経って。自身の耳鳴りの状態を共有してもらうために、必要な ”症状の項目” が分かってきましたので、お伝えしたいと思います。

 

これらを確認の上、医師へのコミュニケーションを図ることはが大事です。

また、自分自身でも理解して、症状の変化や推移を確認していくことも重要だと思います。

 

[ 耳鳴りの症状を特定する項目 ]

① 耳鳴りが聞こえている音は、1種類か複数か (音種)

② 耳鳴りの音感 (周波数)

③ 耳鳴りの音量  (デシベル)

④ 耳鳴りの聞こえる部位  (聞こえる体の部位)

⑤ 耳鳴りが聞こえる時  (聞こえるタイミング)

⑥ 耳鳴りによる生活の影響 (影響度・苦痛度)

 

これらの項目を聞き取る、アセスメントシート(日本聴覚医学会耳鳴研究会が作成した「標準耳鳴検査法」など)がありますが、一部の病院以外は使われていないようです。

....... そのため、患者側から自身の状況をより正確に医師に伝えるため、事前に各項目をチェックする事が大事です。

 

この時代なので、予約時にWEBにより ”統一したフォーマット” の入力などが効率的ではないかと思いますが。

(注)大学病院などでは、病院ごとに作成したアンケートがあるところもあります

 

① 耳鳴りは1種類か複数か

耳鳴りには聞こえる音が1種類の「短音性耳鳴り」と、いくつかの音が混ざり合って聞こえる「雑音性耳鳴り」があります。 一般的に、雑音性耳鳴りは短音性のものよりも複雑な原因が絡んでいる可能性があるので、注意が必要です。

 

② 耳鳴りの音感

まずは、高い音か低い音かの判断が必須。

次いで、耳鳴りの音は擬音で表現されることが多く、聞こえる類似音を共有するべきだと思います。
下記の擬音例をヒントに、自身の耳鳴り音に近い音を見つけましょう。

 

・キーン

・ジーン

・シーン

・ジー

・シー
・ブーン

・プー

・ビー
・ゴー

・ガー

・グー

・ドドー

・ドー

・ボーン

・ボー

・ポー

・ヒュー

・シュー

・リーン

・カチカチ

 

③ 耳鳴りの音量

音の大きさはdb(デシベル)という単位で表されますが、ピッチマッチ検査によるdb測定前には分かりませんので、まずは音量イメージで共有することになります。
 

・飛行機音

・自動車のクラクション

・電車が通る時のガード下

・地下鉄の構内
・カラオケの室内

・走行中の電車内
・電車の車内

・騒々しい事務所の中
・セミの鳴き声

・デパート店内
・掃除機の音
・エアコンの室外機
・呼吸音

 

④ 耳鳴りの聞こえる部位

耳鳴りがどこから聞こえているのかいうこが、重要なポイントです。
・耳の左右どちらか片方

・耳の両方

・耳ではなく頭の中で響いているように感じ

・後頭部の方から響く

・その他

 

 

⑤ 耳鳴りが聞こえる時

耳鳴りが聞こえるタイミングなどがあれば特定します

・1日中、耳鳴りが鳴り止まない

・疲れがたまっているとき
・何かに興奮したとき
・大きな音を聞いたとき
・ストレスを感じたとき
・飲酒をしたとき
・生理のとき
・薬を飲んだとき

 

⑥ 耳鳴りによる生活の影響

耳鳴りにより、日常の生活にどの程度の影響があるのかも重要なポイントです。
耳鳴りが少し気になる程度の方と、耳鳴りが気になって満足に睡眠がとれない・仕事に集中できないという方では、治療法が異なります。

 

苦痛度は、各病院で標準化されているTH I 評価が一般的です。

 

これらにより、症状の概要が解れば、不安感を多少ですが減少出来るかもしれません。

 

また、医師に診療してもらう前には、時間をとって、先生にお伝えする自身の症状を把握することが必要だと思います。