耳鳴りの薬を、11月に ”服用をの中止” を大学病院の医師に提案された。 終了することにしながら、飲み残しの薬は飲み続けている。 薬をやめるとなると不安であった。 長期間、薬の服用による効果を感じることがないのに。

 

耳鳴りの薬を、大学病院の医師に11月に ”服用をの中止” の提案があった。

終了することにしながら、飲み残しの薬を飲み続けている。

 

薬をやめるとなると不安であった。

長期間、薬の服用による効果を感じることがないのに。

慢性の耳鳴り患者には、”薬物治療はエビデンスのない治療” だと解りながら、薬を止めににくい気持ちとの矛盾感を持っている。

 

薬物治療を終了する決断するために、もう一度「耳鳴治療ガイドライン」の薬物治療について確認理解しようと....... ここに、まとめながら考えた。

 

耳鳴診療ガイドライン 「薬物療法について」の資料

 

「薬物治療(漢方含む)は耳鳴に効果があるか。」という課題に、諸外国のガイドラインにおける薬物療法の推奨度を参考に検討。また、耳鳴症例に併存する可能性が高い抑うつ、不安あるいは不眠について、薬物療法がどのように位置付けられているか確認した。

 

【 結果 】

 抗うつ薬は、耳鳴を改善するという報告と、改善するというにはエビデンスが不十分とする報告が混在している。

ベンゾジアゼピン系薬の効果は、一部効果を確認したが、強固なエビデンスが なく、副作用の面から乱用は勧められない。

睡眠薬のメラトニンに関する文献ではバイアスがあり、証拠としては不十分という結論であった。

 

【 考察 】 

耳鳴の薬物治療は、2 種類に分けられる。

(1)内耳機能の改善を期待する薬剤

(2)耳鳴または耳鳴苦痛度を軽減する薬剤 

 

(1)について、感音難聴を改善するエビデンスのある薬物療法はこれまで確立さ れておらず、耳鳴治療として十分な効果は期待しがたい。

(2)について、有効性を示唆する文献はみられるが、あきらかなエビデンスを有する薬剤は認められなかった。

 

これを踏まえて、諸外国(米国、ドイツ、デンマーク、オランダ、スウェーデ ン)のガイドラインでは薬物療法については行わないことを推奨している。

ただし、耳鳴増悪の一因とな っている問題として抑うつや不眠の併存があるのであれば、それに対して抗うつ薬や眠剤を用いることは 推奨(ドイツ、スウェーデン)している。

 

【 結論 】 

薬物療法で耳鳴そのものを消失あるいは改善させることを目標とするのは、エビデンスが乏しく適当で はない。

その一方で、併存する問題を聴きとり、それらの因子を軽減させることは耳鳴治療効果を高める可能性がある。

 

そのような因子として、うつ病、不安障害、不眠症があげられる。それぞれのガイドライ ンに取り上げられているこれら疾患に有効な薬物療法が、一部の報告で耳鳴にも有効性を示しているの は、間接的な効果をみているのかもしれない。

抑うつ、不安障害あるいは不眠の症状を和らげることをきっかけに、本人が冷静に耳鳴に対処できるようになり、「耐え難い苦痛」という認知を修正し受け入れる ことができるようになる可能性が高まる。その目的において適切に症例選択をすれば、これらの薬物療法 は耳鳴治療に一定の効果を期待できると考えられた。

 

 

慢性の耳鳴りを治す、現状の薬物治療はエビデンスがないと言うことだ。

一方、病気の関連因子となる ”うつ病” の薬物療法の効果は認めている。

私も精神的に辛い時、リーゼを1/4に割って頓服として飲んで、恐いほど効いたことを覚えている。

 

耳鳴りといえば、誰もが服用してきた ”メチコバール、アデホスコーワ” は何だったのだろうか?

慢性化する前の耳鳴りには効く可能性があるのだろうが、半年も飲み続けているのは、確かに合理的ではない。

イソバイドはどうだろう?メニュエール病の可能性があるのなら、病気改善の薬としては可能性があるのだろうが。

漢方薬は、誰もが合理的な判断ができない状態。医師も、患者も強い効果を求めないまま、わずかな可能性を求めて服用しているのではないか?

 

ネットなどでの情報を調べると、耳鳴りに効く薬剤が色々と表示されるが。

実際これらの薬剤で、慢性の耳鳴りが治ったと言う情報はあまり見当たらないのが実情だ。

やはり、このタイミングで"薬物治療”は中止するべきだと確認した。