TRT療法は、耳鳴りの音に順応(じゅんのう)、馴化(じゅんか)させるように脳を訓練する方法で、補聴器のような形をした機械である、
TRT療法は、耳鳴りの音に順応(じゅんのう)、馴化(じゅんか)させるように脳を訓練する方法で、補聴器のような形をした機械である、TCI(tinnitus control instrument;耳鳴り制御機器 / サウンドジェネレーター)を用いて行われる治療です。

現状の状況では結局、慢性耳鳴りの治療は最終的にはTRT療法しかないのかも知れないようだ。
TRT療法は、耳鳴り自体を治す治療ではなく脳を順化する。言葉を変えると ”脳をごまかす” ことにより耳鳴りの苦痛度を軽減する治療法。
私も、近い機会にTRT療法による治療をせざる得ないと思っている。
実は、5ヶ月前。TRT機器を試したことがある。
三週間の期間、機器を無料試用して、その後は購入して治療する仕組みである。
TRT治療については充分理解していたので、その後も購入して続けるつもりではいた。
だが、その時は二週間で中止して、機器を返却した。
中止した理由は・・・
① TRT治療について、充分な教育的カウンセリングがされなかった
② 使用するTRT 機器に疑問を持った
③ 聴覚過敏がひどく耳栓着用の時間が多く、イヤフォン機器を同時に着用出来ない状況だった
業者に伝えた中止の理由は「③の耳栓問題」にした。
実際は、「①の低レベルの担当業者の説明」、「②試用した機器への疑問」だった。
① 本来医師がTRT 療法を説明するべきで、レベルの低い業者の説明では不安
病院で、いきなり「TRT 機器の業者が来ているので行ってください。」と言われ別室で業者スタッフと会った。
営業マン的なお兄さんという感じのスタッフが一方的にTRT とその機器の説明をするが、かなりレベルが低い。治療に来ているのに、営業されている感じだ。耳鳴りは理屈ぽいと治らない的な話ばかり繰り返す。
今から思えば、TRT 療法は、医師がきちっとした教育的カウンセリングをするべきだと思う。医師は業者に振っただけだった。
② 試した機器は、補聴器にサウンドジェネレータがおまけについたもの
借りてきた機器は、おそらく国内では一流のメーカー。でも、耳鳴りのTRT 療法に特化した機器ではないようだ。
補聴器にサウンドジェネレーター機能をプラスしたもので、機器のメインは難聴患者に対する補聴機能。それに、TCI機能をおまけに付けた物のように思えたのは私だけでしょうか。
耳鳴りの多くは難聴が原因で、補聴機能にTCI機能を加えたというのは分からないわけではないのですが。
私は、補聴機能が必要がないので、TRT 治療に特化した物で良いはず。
機器の値段は、10万円前後。TCI機能としてはかなり割高です。
機器の調整は、病院でするもの思っていたのですが、メーカーの代理店に別スケジュールで訪問。結局、業者スタッフに任せたまま。
この機器は、患者側では調整できない仕組みで、代理店のスタッフがPCのアプリケーションから設定する。
音源は2、3種類あるのかも知れませんが、これがいいと設定したのは、電子音。それなりに研究した上での効果音でしょうが。その時の私の精神状態からその音を「冥土の音」と感じた。この音源を聴き続けるとうつ状態が悪化しそうな感じだ。もう少し明るい音の方が良いのではないかと思った。
また、家に帰って試用したが、耳鳴り音が大きくなると、このジェネレーター音はほとんど聞こえなくなる。聞こえなくては効果がない。耳鳴り音が小さくなるとジェネレーター音が目立って大きく聞こえる。耳鳴りのボリュームは増減するのですから。
TRT 治療の音量は、耳鳴りより少し小さく聴くことが有効だと言われているのに。
TRT 用のサウンドジェネレーターを自作
機器を返却後、素人ながらTRTに関する情報を集め、耳栓着けても利用できるスピーカー出力のTCI擬きの機器を自作して現在も使っている。自作機器については、専門医は効果がある可能性は充分あると言われました。
機器購入には事前申請すれば区から補助金が出る

東京では、補聴器購入に補助金が出ることを、信頼できる医師の待合スペースで初めて知りました。そのようなことを、病院も業者も教えてくれなかったけれど。購入後には申請ができないので注意です。
区によって補助金額がかなり違います。新宿区は特例で、高齢者には2000円出せば残額は区が負担。.......そんなところもありますので、地域の市区町村で調べた方が良いです。
自作のTCI擬きの機器を使っているが、耳栓着用の時間が減少してきたので、やはりメーカーのTCIを使うべきかなと思っています。専用機器でないことは。いまだ物足りないのですが。
今後は、信頼できる医師のもとでイヤフォン型の機器でTRT 療法を再開したいと思っています。