どこの耳鼻科でも、最後は「心療内科で診てもらいなさい。」と言われた。

耳鼻咽喉科では治せないと言うことなのだろうか。

でも、心療内科=精神科と言うイメージがあって、かなり躊躇った。

 

約一月半前、耳鼻咽喉科の決め手のない治療と、あまりにも辛い精神的なダメージを感じて、ついに小さな心療内科の予約をした。

 

土曜の昼、小さなオフィスのような診察室にデスクが一つ。先生との距離を保つためだろうか?座らない椅子が一つ置いてある。先生との距離は2mくらい。

そこで、1時間20分お話しした。

医師とこんなに長い時間お話できるなんて考えてもいなかった。

どこのクリニックも3〜5分が当たり前。一人に、こんなに時間かけてビジネス的に成り立たないのではないか。私の方が申し訳なく時間を気にしていた。

 

充分な会話で、耳鳴りの原因は、「うつ」であることをかなり理解した。

耳鳴りを治すためにも、うつを治さなくてはいけないことも確認。

抗うつ薬の話を詳細にしてくれた上、薬を処方。その場では充分納得した。

 

クリニックを出て、家に戻った私は、半年ぶりくらいの笑顔。嫌な音は聞こえるものの、いつもような不快さは極めて軽減。この日は久しぶりに明るく穏やかに過ごせた。

ドクターとのコミュニケーション自体が極めて良い治療になったと思われる。奇跡的な気分だった。

 

でも、抗うつ薬は飲めなかった。先生を裏切った気分だが、やはり怖くて飲めななかった。

次週、飲めなかった事を伝え先生も理解してもらい、現在抗うつ薬は保留中!

それでも、毎週、相性の良いドクターに通って短い時間でも話をしている。

これが驚くほどの治療効果になっている。

 

ドクターとの相性は絶対大事だと思う!