大学生も初々しい。
とっても素敵な年齢だと!後から気づくのですよね。あの頃君は若かったーーー。


私のポジションって書いてなかった事に今更気付きました。
本番を担当するスタッフですが、作品によって人数は様々です。大規模演目になればなるほど人数は多くなります。
このネズミー社の作品は、多い方でした。

まずチーフ。客席後方で照明の操作卓のオペレーションを担当。
バリライト担当。バリライト専用の操作卓のオペレーションを担当。
舞台。開幕当初は上手と下手に一人づつ。大阪公演開幕後は1人に変更。退いた1人は大阪公演の仕込みに出発。道具などに仕込まれている灯体へ電源を供給しているコードの処理やスイッチング。
ピンスポット操作。センターピン2人、フロントピン2人の計4名。
合計8人の大所帯でした。その年に大量採用した理由がお分かりになるかと思います。後に7名になるものの、二箇所の公演だと、合計14名。そりゃ沢山採用しないと本番まわりませんわ。殆どが新入りだった事を思うと、チーフも大変だったと、当時の気苦労を思います。


私?私は、ピンスポットの操作を担当してました。
ピンスポットってわかります?
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こういう器具でして、大抵座って操作します。中にはキセノン(xenon)ランプが入っています。ミュージカルだと1.5kWくらいかな。ドームのコンサートだと、もっとワット数は上がります。
長さは1.5m位です。抱えるように座って、スポットの大きさや明るさ、ぼやけ具合を調整しつつ演者を追っかけます。
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操作してる時はこんな体勢です。ので、腰痛と肩こりによく悩まされてました。コンサートを観に行くとこういうスポットが客席にもあり、客の後方で操作するのを見ることもありますね。

裏方は、開演3時間くらい前に劇場入りします。
照明、音響、舞台(道具)のチェックから開始。

照明だと、各種灯体の球切れがないか目視、スクローラーの動作確認、色飛び(ゼラの色抜け)の確認、バリライトの動作確認(1番神経使います)がありました。
音響さんは役者のマイクチェックや効果音確認、オーケストラマイクのチェックなど。
舞台監督部は、城の動きを確認します。
全部一旦動かすので、そこそこ時間がかかります。それが終わる頃には役者さんが劇場入りしてきて、舞台上で場当たり稽古を行います。

場当たり稽古って、立ち位置の確認や、アンサンブルなどの合わせを行う、軽く流すリハーサルです。
ちょくちょくキャストの入れ替わりがあります。新しく入った俳優さんや他の公演から帰ってきた方の為に、また前日の公演で上手くいかなかった所を修正するために必ず稽古していました。

主役級が新しく加入してくる際は、場当たりではなく、休演日やソワレ公演のみの平日午前中などに時間を割いてしっかりリハーサルをしていました。
私などは、そんな時は一日中スポットのある小部屋にこもりきりです。正直言って、待ち時間の長い稽古の時などは「つまんない」時もありました。ほんとやることないんです。で舞台裏で何が行われているかわからないし、情報も来ない。待つのって大変でした。
本番はそれなりに緊張するんですけどね、自分のバレエ公演に比べれば緊張感は無い。というか緊張に慣れてるので、側から見るとダルい新人に映ったことでしょう。

ああ、また長くなった。進まへん。