三寒四温
お彼岸が過ぎたのに、風が冷たい時がありますね。桜も咲いたけれど、本当の春はもうすこし先の様です。
 

昨日書いたようなバトンの仕込みを行うわけですが、とにかくこの年は新人が多かった。つまり、仕込みに参加している人数が多い訳です。
一から作品を立ち上げるのは、役者だけでなく裏方にとっても大変な作業ではありますが、他部署と譲り合いながら仕込むので沢山人が居れば良いってもんでもなかった。

吊り込み作業は、結構みんなやりたがるのですが、一度に数人もバトンに集ってもやる作業なんか無い。吊るだけなら直ぐに終わります。
吊った後に電源を取る作業などは、チーフクラスでやっていましたので、吊り込みに拘ると仕事にあぶれる訳です。

子供の頃、家庭環境の影響で仲間外れにあった経験から、外から眺めている方が意外とモノがよく見えることに気付いた私。
吊り込みくらいなら、今後、幾らでも行う機会があると割り切って、仕込み3日目くらいから舞台上や客席に入るのをしばらく止めてしまいました。

何をしていたかというと、ロビーに積み上げてあったケースから、その日仕込むバトンに吊る灯体を取り出し、仕込む順番に横一列に並べ、ゼラを灯体の先に挟み込んでしまう作業に没頭しました。灯体のアームの所に、ゼラの番号(色番号です)を絶縁テープに書いて貼っておきました。間違って吊り込むのを防止する為と、後から色交換の時に間違えないようにするため、それと吊り込み後のチーフの確認の為でもありました。

時々、扉から覗いて吊り込みの進捗を見ていましたが、それ以外は客席には入りませんでした。というか入れませんでした。
この作業は、1人でやると結構手間と時間がかかりましたので仕方ありません。

一本吊り込み終わると、同期も含めてみんながロビーに帰ってきます。で、次の一列分を、舞台上まで順番を崩さずに持って行ってもらう訳です。

舞台上や客席でボンヤリ待つ事は無く、常に何かしら動いていました。

チーフに「やるやん」と褒められたのと、アメリカから来たサポートスタッフに「great」って言いながら親指を立てて貰えたので、それなりに役に立ったのだと思っています。

日本人の性質として、どうしてもみんなで集まってしまいがちですよね。けれど、誰もいない所に仕事がある場合や、何もない所で仕事が生み出せる場合があります。これは、どんな仕事でも当てはまる事だと思います。
今、仕事場で、自分のポジションに悩んでいる方は、一歩引いて見てみる、考えてみると出口が見えてくるかもしれませんよ。

あと1週間で3月が終わりますね。
学生さんは春休みですし、新社会人らしき人は引越しや準備で忙しいでしょう?
私が今働く業界でも、定例の法改正があり、その修正作業で大忙しです。
時間が足りません。

落ち着くまで、マイペースで更新していこうと思います。

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サクラサク。今から咲き始める桜って良いですね。育ち盛りの子供を育てるようになって、余計にそう思うようになりました。