20年前の私の思い出話です。
今とは随分勝手が違うでしょう。
劇団内やその周辺の景色も変わっています。


明らかに舞台人とわかる彼女の後を、劇団に向かって歩いて行きました。長く続く道が切れると、右手に坂が見えてきます。その坂を登った左側に劇団の入り口があります。坂に沿って建っている白い建物が劇団であることに、帰り道で気付きました。朝はひたすら入り口を目指していて、周りは見えてなかったんですね。そんなつもりは無くても、結構緊張していたんでしょう。

数台停められる小さな駐車場の奥にある、数段の階段を登るとそこが劇団の入り口です。
建物は何度かの増改築を繰り返していたため、比較的綺麗な部分と、年季を感じる部分とに分かれていました。入り口は最初からある部分なのでしょう。少し古い公民館を思わせる作りでした。床は踊るわけではない為か固く、ビニールタイルのような床材で、ヒンヤリ冷たかったです。
団員(俳優さん)のためと思われる靴箱が壁際にありました。(後に分かりますが、裏方は使いません)
ガラス扉を入って正面が事務所。事務所の中は、入団後案内して頂きました。その頃は営業さんや総務が机を並べておりました。総務課の女性の方が、とても穏やかで優しい方でしたね。

事務所の奥の方には、チケットの予約センターがありました。今ではコンピュータによる自動受付システムがありますが、当時はこの予約センターでオペレーターがさばいていたそうです。
プレイガイドで買うのがまだまだ一般的だった時代なので、劇団の公演だけではありますが、オンラインでチケット発券を処理しているのは珍しかったのではないかな?
(猫だらけのミュージカル初演時にチケットぴあができたと記憶しています。若い人は知らないかな?ぴあの雑誌がありましてね。その雑誌を観ながら、コンサートや公演の情報を得たモンです。発売日には電話をかけまくりましたね。ようやく繋がったときのあの嬉しさ爆笑
余談ですが、雑誌の欄外に「はみだしユートピア(YOUと、ぴあ)」という投稿コーナーがありまして、現代のツイートみたいな投稿が載っていました。常連さんの投稿はなかなか面白かったです。「まつ毛ばさ夫」さんとか「オペラ座の廃人」さんとかユニークなペンネームも覚えてます。ハンドルネームじゃないところもまた時代)

ああ、面接までたどり着くのに「その9」までかかってしまいましたー。「その15」くらいまでには入団したいな滝汗
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こんな忘備録みたいな長文なので、読んでくださるだけでもありがたい。励みになっています。時間のあるときに読んでくれたら嬉しいです。

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