20年前のお話です。今は事情が全く異なると思います。参考にもならないでしょう。私の回顧録と思って読んでくださいね。


実際、劇団に送り返さなければいけない書式は、経歴書とアンケートでした。
まだまだ書類はB4やB5版が多かった時代でしたが、A3版(二つ折りでA4)の用紙でした。机に広げて記入しながら、大きい紙だなーと思ったのを覚えています。質問項目がそれだけ多かったのかな。
「埋めなきゃ」という思いは全く無く、書きたいことがいっぱい思い浮かぶ項目ばかりだったのを覚えています。

特に劇団を贔屓する回答はしませんでした。その必要もなかったみたいです。
(劇団の公演を観たことはありますか?という問い、気に入った演目を書く欄はありましたが、ここが書けなかった人も居たみたいです。入団してから聞きました)

好きな作曲家をクラシック分野と現代分野で書く、という項目があったのを覚えています。好きなミュージカル作曲家の名前も聞かれたっけな?

私は劇団に縁もゆかりもない方の名前を記入しました。
クラシック分野は、チャイコフスキー(バレエ習ってたらこうなるよ)
現代分野は、松本孝弘(B’zのギタリストさんですね)高校時代からファンだったので、もうバカ正直に書きました。

ちなみに前述の、気に入っている演目を記入する欄ですが、海外製ミュージカルの演目と劇団のオリジナル演目と、2つ記入することになってました。
海外製は、シャンデリアの落ちてくるミュージカル。オリジナルは赤川次郎さん原作の作品名を書きました。(当時劇団的には、戦時中に中国人女優として歌っていた日本人を取り上げた作品がイチオシでした(^_^;)

田舎暮らしで観劇の機会は少なく、上京してからは金銭的に厳しかったので、沢山の演目から選び出して書けるほど観ていませんでした。
求人広告をくれた子に「面白かった」と言った演目は、赤川次郎さんの方です。元々は絵本のような子供向けの薄い本を、上手く膨らませたなあって思ったんです。今ではベテラン域の女優さんが、まだまだお若くて主演を張っていました。

シャンデリアが落ちてくる方のミュージカルですが、日本初演時は上演費用(ロイヤリティが高かった)が話題になりました。それらをペイするためのチケット代も、当時としては高額でしたね。
チケットがなかなか取れなくて、上演期間が延長されて、ロングランという言葉がずいぶん浸透したように思います。

当時主演した役者さんが、紅白歌合戦に出場したんですが、若い人は知らないかな? 私、その紅白を観たのをキッカケに、高校時代に行った東京旅行✈️の時にその演目観たんですよ。オリジナルキャストがまだまだ残っている頃で、今では貴重な時間だったと思っています。
その時の主演は、その紅白歌手(笑)
歌姫役は、劇団演出家の後の奥様。
歌姫の恋人役は、日曜朝の音楽番組の司会の方だったハズ。豪華でしょ?
この恋人役の方は、デビューした年でした。当時からカッコ良かったよー。

{1702D652-8FE9-4C15-84E1-9AC289B376FA}