ミラノ.スカラ座と新国立劇場の「魔笛」 | Bella Italia

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第8回イタリアオペラツアー、6/23[木]パルマ.レージョ劇場バックステージ見学です。

 

通常の内部見学は劇場が中心になりますが、この時は衣装制作部屋にも潜入させて頂きました。

写真は、10月パルマで行われるVerdi Festivalで上演された、リゴレットの衣装です。

 

衣裳、小道具、そのスケッチなど、皆さん興味深く見学されていました。

 

劇場の強みは、このような制作部屋があり、専門のスタッフが常時作業されていること。

そして公演後は、これらの衣装や装置を保管する、巨大な倉庫を保有していることです。

 

日本唯一のオペラハウスは、新国立劇場だけです。

過去に行われた人気プロダクションの装置、衣装は新制作されない限り、保有され続けることになります。

 

新国立劇場は、デジタルシアターを配信していて、無料で2か月間視聴可能です。

9/16[金]~11/16[水]は、モーツァルトの「魔笛」が配信中です。

 

以下のサイト、もしくは、新国立劇場で検索されると、出てきます。

 

https://www.nntt.jac.go.jp/stream

 

2018/19年大野和士音楽監督就任シーズンの開幕公演

指揮:  ローランド.ベーア 

演出: ウイリアム.ケントリッジ

タミーノ:  スティーヴ.ダヴィスリム 

ザラストロ: サヴァ.ヴェミッチ

パパゲーノ: アンドレ.シュエン

以外は、日本人キャストで固めています。

 

タミーノのダヴィスリムが、伸びのある声を聞かせています。

 

興味深いのは、Youtubeで

"Die Zauberflote Teatro alla Scala 2011"で検索されると出てくる、ミラノ.スカラ座2011年公演と指揮者、演出家が同じである事。

 

以前のblogで紹介した、"ミラノ.スカラ座と新国立劇場の「ドン.パスクワーレ」"と同じです。

 

指揮: ローランド.ベーア

演出: ウイリアム.ケントリッジ

タミーノ:    サイミール.ピルグ

パミーナ:    ゲニア.キュマイアー 

パパゲーノ: アレックス.エスポージト

ザラストロ: ギュンター.グロイスベック

夜の女王:    アクゼム.シャギムラトワ

 

ケントリッジは巨匠演出家の一人。

モーツァルトを得意とするベーア。

第7回イタリアオペラツアー、ローマ歌劇場で彼の指揮する素晴らしいcastの"フィガロの結婚"、とても印象に残っています。

 

ピルグ、キュマイアーといった人気歌手を起用し、モーツァルト、ロッシーニが達者なエスポージト。

ザラストロには、現在を代表するバスの一人となったグロイスベック。

彼は、第2回東京オペラツアー、新国立劇場「チェネレントラ」のアリードロの深々とした声を聴いて、"只者ではない。絶対今後世界の歌劇場でオファーされる歌手になる"と実感したら、その通りになりました。

 

改めて、オペラの殿堂ミラノ.スカラ座と同じプロダクションが新国立劇場で観賞できるのも、凄いことだと思います。

 

スカラ座と新国立劇場の「魔笛」。

ご興味ございましたら、見比べてみられてはいかがでしょうか。