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第8回イタリアオペラツアー、6/23[木]ブッセートの"レナータ.テバルディ博物館"です。
1922年生まれのイタリアのDiva(歌姫)、テバルディ。
ペーザロ生れですが、パルマのアッリーゴ.ボーイト音楽院で学びました。
Parmaにほど近いBusseto(ヴェルディが青年時代を過ごした街)に、博物館はオープンしました。
ドミンゴやカラヤンは、プライヴェート.ジェット機を購入し、世界中を駆け巡りましたが、彼女は、自らが歌劇場で演じた舞台衣装を買い取り、大切に保存しました。
それらの貴重な衣装の数々が、博物館に写真、舞台で身に付けたアクセサリー等と共に展示されていました。
写真は、"トスカ"をテバルディが演じた時の衣装。
鮮やかで品の良いverde(緑色)が目を引きます。
ちなみに、イタリアではverdeは"希望"を表します。
勿論、オペラ作曲家のVerdiは(緑)です。
テバルディは全盛期の1961年に来日し、イタリア歌劇団でオペラを歌い、マリオ.デル.モナコらと共に、日本の聴衆に衝撃を与えました。
61年の公演では、"アンドレア.シェニエ"と"トスカ"を歌いました。
その時の模様が、Youtubeで、"Tosca Tokyo 1961"で検索されると、出てきます。
トスカ: レナータ.テバルディ
カヴァラドッシ: ジャンニ.ポッジ
スカルピア: ジャンジャコモ.グェルフィ
当時39歳全盛期のテバルディの気品ある歌声、アリア"歌に生き恋に生き"の名唱、舞台での威厳ある佇まいに魅了されます。
"トスカ"は、マリア.カラスの劇唱が良く知られていますが(カラス自身は、"トスカ"はあまり好きではなかったと語ります)、テバルディのビロードのように滑らかなレガートも気品に満ちていて、素晴らしいです。
ご興味ございましたら、ご覧になられてみて下さい。
ソプラノでは、ベルカント.ソプラノのエディタ.グルベローヴァの"椿姫"のウィーン公演で、凄いものを見つけました。
Youtubeで、"Edita Gruberova La Traviata Vienna"で検索されると、いくつか出てきます。
"Brindisi"(乾杯の歌)では、同い年のカレーラスのアルフレードとの二重唱。この場面から名歌手同士の舞台での煌めきが感じられます。
"Sempre libera"(花から花へ)のアリアでは、超絶技巧炸裂。
声の魅力を誇示するかのような堂々とした歌いぶり、かげ声で聞こえてくるカレーラス(アルフレード)の声に触発され、ヒートアップし、舞台が沸騰する様子が見て取れます。
最後の最高音ハイEs(ミ♭)をこれほど軽々と、見事に長く延ばし続けるのは、この映像が初めてでした。
テバルディとグルベローヴァ。
声質は違いますが、一世風靡した大ソプラノ。
名作"トスカ"と"椿姫"で楽しんでみてみられては、いかがでしょうか。