こんにちは
ついに残すところ、あと一日になってしまいました。
ゴールまで、間に合うのか?!
今日は、「あの蛇」のその後を描いた絵を載せています。
それでは行ってみたいと思います!!!
よろしくお願い致します!!
「愛をひらく①」
「ここにいていいんだよ」の蛇を描いてから、一年が経った頃、
あの蛇がどうなったのかを描かなくてはいけないような気がしました。
蛇は、私自身だから、その後どうなったのか、知りたくなったのです
本来なら、自分を見れば分かるはずなのですが、
私は絵を通してしか、自分を知ることが出来ないのです。
頭が違うものを作り上げてしまうのか、
自分が自分に騙されてしまうのか…
絵は、体がやることなので、嘘の入り込む隙がないのです。
とにかく、描こうと思いました。
あの、お不動さんの炎によって温められた蛇は、
今、何を求めてるのかを感じてみました。
そしたら、ひたすら優しい、ほっとする、安心、居心地の良さ…
そんなものがほしいと言ってる気がして、
女神様みたいな女の子を描きました。
手を広げています。
招き入れてくれる、愛です。
明るい光に満ちています。
まわりも全部、塗っていきました。
「さあ、おいで」
へびがすり寄ってきました。
甘えています。
へびは、幼いこどもになっていました。
とてもやわらかい、傷みやすいこころを持った子でした。
皮膚が、血の色をしていました。
女の子は手を差し出し、へびをなでます。
手で胸のハートに触れています。
愛の場所です。
女神のような女の子は、人間の女の子になりました。
へびは、白い鳥をくわえています。
彼が殺した鳥でした。
「これ、ぼくが殺したんだ…」
女の子の胸が、光っています。
後ろから、太陽のひかりのような輝きが、全体を照らし、温めています。
女の子の手は、へびに触れているところが、みるみるうちに、
燃えて、肌がただれていきました。
痛そうです。
へびの痛みが女の子に伝わったのです。
女の子の体が、変化していきます。
手のアップ。
へびも傷だらけ…
彼は、満身創痍でした
うろこに沿って、皮がむけ、めくれて、血が染み出ています。
とても痛そうです。
全身から、血が滲んでいました。
まだ幼いのに、ひとりぼっちで傷だらけの、ぼく。
「さむいよ、さむいよー、いたいよ、さみしいよ、いたいよー、さみしいよー」
「あの絵」で暖められ、癒されたはずの蛇が、
まだひとりぼっちで泣いていました。
私はショックでした。
女の子は、炎の女神になりました。
胸に触れている手が、ずっと、光っています。
「このひかりは、なに?」
光も熱も勢いを増すと、手の傷は、消えて、
あたたかな、包み込むような、ぬくもりになっていました。
声が聴こえます。
「こっちだよ、こっちへおいで」
へびは、なつかしく、いとおしく、くるおしい気持ちになって、
そのひかりの中に入っていきたくなりました。
吸い込まれてしまいそうです。
「ああ、ぼく行くよ、そこへ行くよ」
「さあ!おいで!!!」
…そんな物語が、あの後に、ありました。
fin.
私は何を描くのか、描く前は、分からないので、絵の欲するものを感じて、
できるだけ忠実に、描いていきます。
自己表現とはちょっと違う感じです。
タイトルは、「フレイア」にしました。
太陽フレアにちなんで、なんとなく付けたのですが、
北欧神話で、愛と美の女神の名前なのだそうです。
ビッグサイトで、毎年開かれるアートのお祭り「デザインフェスタ」、
通称「デザフェス」に、2008年、参加しました。
その際、この絵をパーテーションにかけ、続きをさらに描きながら
(人生初の、ライヴ・ペインティング(笑))、
手作りのストーン・アクセサリーや、絵ハガキの販売をしました。
これは、開場前の、準備中に撮った写真です。
まだテーブルがごちゃごちゃしてます(笑)。
さて、あのへび…あの子は、その後、どうなったのでしょう…
って、私なんですが!!!!!(←しつこい)
私が描いてて(へー)と思ったのは、
ただひたすら優しい安らぎ、ひかりの女神様よりも、
人間や、燃える炎を欲してるのが、本心かー、ということでした。
私は燃えたいんだー、と思いました。
そして、まだまださみしいのと、傷んでるんだな…と感じました…
そうして、この炎の先になにがあるのか…