ここのところ、会う人から「少しは落ち着いた?」と聞かれることが多くなりました。
そんな時は大体「そこそこ、落ち着いた。」なんて答えるのですが、実はそんな落ち着くことなんて無いし、むしろ最近寂しさがましているし、何か現実感がなくなってる感じがします。何で、3ヶ月経って?という気がしますが。

写真とか見て、あぁ、あんな事話したなと思うと、何で今いないんだろうと言うような感覚、死んだ事を受け入れていない感じになるんです。
何とも表現しにくいのですが、ひょっこりドアを開けて妻が「ただいま!」なんて事は考えないのですが、いない事が腑に落ちないというか……だからといっている事を前提に呼び掛けたりすることは有りません。
そう、写真を見たりしていると、存在感が生き生きと蘇るんですよね。声とか仕草とか空気感とか。詳細にリアルに。
でも、実際にはいない。
それが、何とも表現しにくい違和感みたいなものの原因かも知れません。

因みに、ガンを告知されたときには、何でガンになったんだろうと、何かを責める気にはなったものの、ガンである事実は受け入れていました。

これから否が応でも、声とか少しずつ忘れていくと思います。それは、実際にはいない事とのギャップが小さくなっていく事を意味し、現実として死んだ事を受け入れていく事になるのでしょうか。
即ち、忘れる事が彼女の死を受け入れる事になるのでしょうか。