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去る6月11日、わたくし及び家族全員で「潜水艦まきしお」の艦内見学をして参りました。潜水艦が愛知県内に来航するのは20年ぶりくらい、とても珍しいことなのです。
申し遅れましたが、わたくし本年度より陸上自衛隊中部方面総監様より「防衛モニター」を拝命しております。
「●●しお」というのは潜水艦の中では小柄なタイプ。より大きなタイプは「○○りゅう」という名がつけられています。
一般の見学者は艦上見学=潜水艦の上甲板を歩いて外側を見せてもらいます。1日600名(各回120名)の整理券は飛ぶようになくなったと聞いています。
特別公開(艦内見学)対象者の多くは、将来的に入隊も考えているという15〜26歳までの若者です。わたし達が参加した会はいずれも10代とみられる男の子ばかり5名ほど。
携帯電話等ふくめ荷物を預けて、垂直トンネルのようなハッチから梯子を伝って一人ずつ中へ降りていきます。5mほどあったでしょうか、深く感じました。艦上からも、艦内からも、落下の危険がないように隊員さんが見守ってくれています。
2日間のイベントを通して最年少見学者であろう次女(10歳)の番になると、ひとりの隊員さんが昇降口内部のくぼみに腰をかけ、万一の際には次女を抱きとめられる措置を取ってくれました(^・^) 中2の長女の際も同じように。そしてわたしの番…隊員さん、もとの持ち場に戻っちゃいました。アレレ? (≧∇≦)
案内して下さるのは機関長さんです。まずは「発令所」を見せて頂きました。指揮をとり、舵をとる指令室です。トグルスイッチ(パチパチ上下に動かすヤツ)がいっぱいだな、名称は日本語で書いてあるのだなという貧相な感想でゴメンナサイ。 有名光学メーカー製の潜望鏡を覗き可動させたり(めちゃめちゃ見えます!)、操縦席(というのか?)に座らせてもらったり。
次は「食堂兼娯楽室」。最大71名の乗員が一度に食事できるスペースは当然に無く食事は交代制、せっかくの美味しい食事も平均10分以内で食べ終えるとか。テーブルの下には食材などの段ボール箱がみっちり。箱形ベンチの中にはおイモさんがぎっしり(@_@。 スペース命なのです。
潜水艦乗りは多種兼務が当たり前だそうです。機関長も調理係の日があると聞きました。限られたスペースと人員で何でもこなさねばならない…逆に言うと、何かと間に合う人間しか乗れない…潜水艦乗りは選ばれた人たちなのです。
ただ狭い艦内に大勢で過ごすためストレス解消は切実な問題で、食事はその軽減法の一つ。海自のなかで最も食事の質が高い職は、潜水艦乗務なのです。
質問の時間を設けて下さったので、火と水のことについてお聞きしました。調理の熱源は何か、水はどのくらい使うのか…71名の乗員が一日に使う水は2トンくらいだとか。旧軍の昔ですが、軍艦内での入浴は手桶3杯の水で済ませろという話を読んだことがありますが…現代は海水の浄化装置が発達しているため、そこまで過酷なコトはないそうです(;´▽`A``。
そうそう、熱源は電気! 火はいっさい使いません。
食堂にはテレビやDVDデッキも備え付けられていますが、音には敏感な潜水艦のことですから、視聴は原則「イヤホンで」。漫才とか見てても爆笑できないのかも(←コレ質問すれば良かったかな)。
もちろん潜水中はテレビ電波は入らないので、もっぱらDVDだそうです。
最近はDSなどの携帯ゲーム機が娯楽としてよく使われているみたいです。対戦相手はいっぱい居ますしね♪
さて次は「機械室」。大きなエンジンがドカンドカンと鎮座と言いますか、わたし達はエンジンの間をタテ一列で通ります、と言いますか、エンジン様のお席の間隔を通らせていただく感じでした(個人の感想です・笑)
V型ディーゼル12気筒×2です。熱機関マニアである夫の目がまた爛々と輝き出します。 エンジンの動力を電気に変えて・・・・・・メモが取れませんでしたし、メカに強くないわたしの頭では申し訳なくもあまり記憶に残っておりません。ごめんなさい <(_ _)>。
「発射管室」です。
いまは魚雷は置いてありませんとのことですが、緊張感が漂います。魚雷やハープーンの説明を夫が聞いているかたわら…わたしが気にかかったのは「整備責任者:山田太郎(仮名)」「破壊責任者:山田太郎」。1枚の札に、同じ名前が…破壊責任者、というのはいったい?
そう、潜水艦は機密の塊。最悪の事態に面した場合は、整備責任者はその場を退避するより前に、担当の機械を「破壊」するのだそうです。不具合のないよう一生懸命整備してきたものを、自らの手で完全破壊するだなんて、どれほど悲しいことでしょうか。
居住区域の洗面所には個人用に小さなロッカーが割り振られていました。「歯ブラシなど小物を…」と機関長さんが言いかけたところに、「ラブレターは入ってへんの?」と夫。機関長さんは苦笑されながらも「怖すぎますよ、艦内には逃げ場がありません。」・・・今日はケッタイなオッサンが来たなぁとさぞかしお思いになったことでしょう、そうでしょう(^_^;)
シャワー室、トイレなどもチラ見。個室内の張り紙ケッサクでした。投下とか放水とかの専門用語が長女(中学生)に大ウケ(笑)
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潜水艦は、異空間です。
頭をぶつけそうなハッチをくぐってくぐって今どこにいるのか分からなくなるような同じ色彩の中、換気装置や空気清浄機はあれど、外の空気を吸えない中で数日、数週間、またはそれ以上を過ごす隊員さん。
モニター委嘱式の際に、「一般に『一番キツい』とイメージされる陸上自衛隊ですが…」と、本部長さん(陸自)にお聞きしたことがあります。しかし回答は、「(一番大変なのは)海自だと思います。なかでも潜水艦乗りは凄いです」。
この言葉を思い起こしました。
ほんの僅かな一端ではありますが、今回の見学で体感し、考えを深めることができたように思います。
この「まきしお」、進水したのは平成11年。意外に年数が経過してるんです。変わりゆく国際情勢に対応するため潜水艦を少しずつ増やしていこうという計画は定まっているようですが、乗員の育成も同時進行で非常に重要であるということ。その場でその言葉はなくとも、理解できたつもりです。
一緒に見学をした若い男の子達…将来自衛隊に入らないとしても、日本の安全保障、防衛問題について関心を持ち、そして自衛隊の真摯さを記憶に刻んで欲しいなと思いました。
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