新井浩文主演。

出演者
中村達也(blankey jet city)
チバユウスケ(thee michelle gun eleohant)
泉谷しげる
永瀬正敏
田口トモロヲ

本作品はチバユウスケのソロプロジェクト「snake on the beach」の楽曲「テディボーイ」の歌詞を元に作られた。
またこの映画中で「golden wet fingers」という架空のバンドのメンバーとして共演したチバ、中村、イマイアキノブは、その後同バンド名義で二枚のアルバムを製作している。
伝説のバンド(?)が誕生した映画として一部で名高い作品である。
(golden wet fingers 三人が集まり打ち合わせもないまま始めたジャムセッションをピックアップしてアルバムにまとめた。酔っぱらいのロックンロールがだらだらと続く。それぞれの人柄が伺い知れてファンなら楽しめる内容となっている。悪のり意外の何物でもなく、ファン以外からの評価は低い。)

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映画の話。

一見して出演者は豪華の一言に尽きる。ただ、豪華な出演者は基本的に友情出演で出番はかなり少ない。
各レビューサイトで軒並み酷評されているように非常に肩透かしを食らう作品である。

例えていうならシングルのB面だけで構成されたアルバム、のような物である。
好きな曲が一曲もプレイされないライブ、のような物である。

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だが、酷評するのは待って頂きたい。
この映画を改めてよく見て欲しい。
「ストレートな構成、物語展開」「青臭いメッセージ性」「勢い任せの衝動的な表現手法」「ストーリー性をぼやかしたポエジーな台詞」。この映画が酷評されるのはこの映画の持つ上記の要素からであるが、

だがこれは「ロック」そのものだ。

いつの間にか我々はロックする魂を忘れ、映画には「捻り」だとか「物語性」とか「演技力」とかそんなものを見出だそうとしている。が、それは映画であってロックではない。
そして恐らくロックとはリビングに寝転んでテレビ画面を観ていることではない。
ロックは「生きざま」だ。
ロックスターはギター少年に言うだろう。
「何でも良いからプレイしてみろよ、坊や」と。
そして少年がギターを弾いてみせた時、スターは言う。
「良いロックだったぜ」

彼らはロックをした。勢いに任せて。
そして彼らは楽しんだ。
それで充分なんじゃないか。

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チバユウスケがフロントマンをしていたthee michell gun elephantのロックな夜(ミュージックステーション tatuドタキャン事件)※naver記事。動画リンクもあります。

ミュージックステーションに出演したロシアのアイドルユニットtatuが、ステージ直前でまさかの出演拒否!
生放送に大穴が空いてしまった。
さすがのタモさんも困惑している。

その時、同じく出演していたチバユウスケが、急遽ライブの実行を快諾。準備もリハーサルもないぶっつけ本番のパフォーマンスが始まった。

もう15年も前の話です。