桐生先生はチーム・バチスタをこう言った。
あぁ、何かカッコイィと思った。
のでタイトルを「チーム・バチスタの栄光」じゃなくて、
グロリアス・セブン」にしてみた。



はい☆
というわけで、
城田優が見たくてドラマ「チーム・バチスタの栄光」を観ていました。
がっ!
途中からストーリーに引き込まれて行きました。

そんな私に「原作も面白いよ」と薦めてくれた方がおり、
この度原作を読んでみることにしました。


何ていうか・・・。
順番間違ったな。
というのがまず第一の印象です・笑。

だってね。
もうね。
氷室先生は城田くんにしか見えないんだもん。。。。
酒井先生は鈴木くんにしか見えないし、
大友さんは釈さんにしか見えない・苦笑。
実際の登場人物のイマージンをドラマによって奪われましたね。
ビジュアルから入ったことによって。

本編と全く関係ないが、
「あぁ、だから小さい子にTVを見せたらいけないって言われるのか。
 視覚刺激が強過ぎて、想像力を奪うと言われるのか」
と妙に納得してしまった。

一言で言うなら、ドラマはとてもとてもキレーな印象を受けました。
見目麗しい方達が演じるというのは、そういうことですね。



原作の方の田口先生はもっともっと人間的に深い人だと思ったし、
お人よしキャラというよりは、事なかれ主義に思った。
白鳥さんの極意は文章を何回も読んでやっと理解出来たので、
ドラマで中村さんがスラスラ喋っただけじゃわからなかったよ。

それでももっと本質を理解したくて、紙に書き出してしまった。
アクティブフェーズがオフェンシブヒアリングで、
パッシブフェーズがディフェンシブヒアリング。
などなど。
ちょっと興味を惹かれ、
白鳥さんの言うことに
「おぉ!!! なるほど!! 」
と納得させられてしまった笑。


物語展開は一人一人がもっと奥深くて、ドロドロしてて、そしてもっともっと嫌なヤツだった。
つまり、人間らしかったということだ。

沢山の人の中に巣食う心の闇を垣間見せるような物語でした。
私は正直に言って、犯人の気持ちがちょこっとわかるような気がします。

へんてこな話ですが、私は高校生の頃、ふと
「蚊にさされると痒いからって手の平で潰す行為をすることって、
 人間視点からは至極まっとうかもしれないけど、
 蚊視点からは物凄い理不尽じゃない? 」
と疑問に駆られてしまい、
以来蚊を殺さないで生きてきました。

そうすると、あら不思議。
何だか薄気味悪くて蚊が殺せなくなるんですよね。
今も殺せない状態のままで生きています、私。
お高くとまってるわけでも、
「蚊って怖くて触れなーい」
なんてかわいこぶりっこするつもりも全くないですが・・・。
殺さないことになれてしまいました。

そういうことと似たようなことだと思うんですよ。
いや、似てないのかもしれないけど、
心が麻痺するって、
人と同じように同じコトを感じられなくなるってことだと思う。
そして、自分が感じてることがどうしていけないことなのだろう??
とふと思う。。。

そういうことに近いのかなって思った。
犯人が言いたいことって。

例えば人の死を沢山見てしまうと、それにさえ慣れてしまう。
戦争で目の前で人が一人死んで、
100回同じ経験をした人が同じ悲しみや衝撃を受けていたら、
その人の心が壊れてしまうでしょう。
人は慣れる。
それは自己防衛の一種でもあると思う。

だからそれが正しいという意味では決してないんだけど・・・。




・・・ありゃ、何が言いたかったんだ!?



まぁ、とにかく私は酷く同情的になってしまってます。
犯人に。
それはなぜか!?
・・・また元に戻るけど、きっと視覚から入ったせいなんだよね。。。
読んでない人も居ると思うんで犯人は明かせませんが、
読みきった後で感じてくれたら嬉しいです。



とりあえずまぁ展開がわかっていても十分楽しめたし、
多方面でとても勉強になった作品でした。
そして白鳥さんが物凄いかっこよく感じてしまったのが癪に障ります笑。



続編が出てるみたいなんで、読み進めてみる予定☆
楽しみです♪

・・・しかし、最近ファンタジーばっかり読んでたから、
それとのギャップに最初大いに戸惑いました。