スティーブン・キング。

2編入っていて、
1編が「刑務所のリタ・ヘイワーズ」
1編が「ゴールデンボーイ」
です。

日経WOMANで取り上げられていたので読んでみた。


「刑務所のリタ・ヘイワーズ」はまぁ、ようは刑務所のお話。
海外ドラマの「プリズン・ブレイク」に物凄い似てると思った。
まぁ、小説な分、こっちのがスマートだ。

フツーに面白かった。



そして、「ゴールデンボーイ」
これ、凄かった。

トッドは成績優秀・スポーツ万能の品行方正な完璧な少年。
そんな彼が街中で歩く人の中に、ナチ戦犯の顔を見つけた。
気付いたのは恐らく自分だけ・・・。

その時トッドはどんな行動を起こしたのか??

彼自身も無自覚なまま、
そしてナチ戦犯本人も無意識のまま、
二人の人生は絡み合い、
しがみつきあい、
そして執拗に追い詰められていく・・・。


恐怖小説(というカテゴリを知らなかった)なので、
多少薄気味悪い描写はどちらの小説にも含まれる。
刑務所の怖さとか、ナチの罪の内情とか。

でも私は凄い圧倒された。
海外小説は長い。
長い故に飽き性な私は飽きる。

でもコレは飽きずに最後まで読んだ。


特に「刑務所のリタ・ヘイワーズ」のラストは鳥肌が立ったし、
「ゴールデンボーイ」の終盤は目が文章にひきつけられて離れなかった。

そして、やっぱりナチスの所業とか、そういうことを知る意味でも読んでみるべきと思った。
「アンネの日記」や「エヴァの時代」みたいな実話ではないけれども!