どうにも逃げ場がなくて

言い訳をした

言い訳が嘘になり

その嘘を守るために

また嘘をついた

気づいた時には

身動きも取れずに

一つ手放した

そしてまた一つ

そしてまた一つ

私の大切なものを

手放した

気づいたら

なにも

何一つ

残っていなかった

これは

私が弱かったから

誰かの冷ややかな視線が怖かった

避難されるのが嫌だった

どうしようもない人間だと

諦められたくなかった

全ては私が招いた種

結果なのだ

でも

私の守りたかったものは

一体なんだったのか

失うものがなくなった今は

思い出せない