これまでもたびたびお伝えしてきましたが、ビリーブには長期間、通ってくれている子が多数います。

長い子(成人です)の場合、18年以上にもなります(10年以上の子が多いです)。

今年度も中学、高校、大学に進学する子がいます。

 

ビリーブの目的は、お子さんの幸せにつながるよう、全面的な発達支援を行っていくことです。

と同時に、保護者の方の子育ての悩みや不安を解消していただくことです。

もしかしたら、後者の割合の方が高いかも知れません。

そもそも、子どもの療育は圧倒的に保護者の方に寄り添うものですから。

 

そのために、子どもの学校等の先生方と頻繁に連携を取り、助言(コンサルテーション)をさせていただいています(この原稿を書いている最中にも、ある小学校の先生から電話をいただき、子どもの対応について1時間以上お話ししました)。

 

子どもが育っていく過程にはいろいろな時期があります。

困り感が多い時期もあれば、全く問題がないように見える時期もあります。

問題がないと(本当は「ないように見えると」です)、つい専門的なサポートは必要ないと思ってしまいがちですが、本当にそうしてしまってもよいのでしょうか。

 

ビリーブの基本的な考え方は上記の通り(全面的な発達支援)ですが、それ以上に大切なことは、「子どもをつぶさない」ということです。

つぶれてしまったら、いくらできることが増えても、その力を発揮する場がなくなってしまいます。

人は本当に繊細であり、うまくいかない時期がちょっとでも長く続くと、知らず知らずのうちに安心感が損なわれ、ある日突然壊れてしまうことがあります。そういう例を数多く見てきました。

私たちは、そうならないこと、つまり「つぶれないこと」が何よりも大切だと考えています。

 

では、そのためにはどうすればよいのか。

 

それは、一見、何の問題もないように見える時期こそ、子どものごく小さな課題を見極め、そこに、子どもに気づかれないように焦点を当て、その部分が、これ以上大きく暴れ回らないよう、やんわりと手当をしていく、ということです。

つまり、ビリーブでは何か問題が起きたときに、解決を目指すだけではなく、むしろこれからずっと、大きな問題が起きないように、予防的な対処を行っていくということが、最も大きな役割になると考えているのです。

 

長い間通っている子の場合、途中何度か崩れそうになることはあるものの、大崩れには至らず、その後高校生、大学生、社会人になっても、最低限のタフさを持ち、日々の生活を楽しめるようになっています。

 

その一方で、数は多くはありませんが、途中でビリーブをやめ、何年もしてから、再度ビリーブに復帰する子がいます。

その子たちは皆、手当を受けない期間に少しずつダメージを受け、その結果、不登校やひきこもりになったり、家庭で問題を起こしたり、学校で問題を起こして退学になったりしています。

また、二次障害(うつや不安障害など)が出ているケースも見られます。

 

それでも、私たちはその子に復帰してもらいたいわけですから、全力で対応したいと思いますが、ずっと通って来ている子のようには、スムーズにいかないことは事実です。

継続して来ている子よりも、はるかに時間やエネルギーを要することが予想されます。

 

子どもの今は大切ですが、長い目で見て、将来その子が自己実現を達成できること、そして社会参加ができることの方が、より大切であると考えています。

そのため、発達障害などの特性を持っている子は、見た目の「大丈夫」に安堵し過ぎず、少しずつ貯まっていくダメージを最小限に食い止めることを、本気で考えなければならないと考えます。

そして、それは残念ながら、学校だけでできるものではありません。

 

何か困ったことが起きるのは、突然生じたように見えても、決して突然ではありません。

目に見えない、ごく小さなズレが、ダメージとなって少しずつ蓄えられていき、そのダメージがコップから溢れたときに、問題行動として認知されてくるのです。

そのことを踏まえつつ、長期にわたる継続的なサポートを、丁寧に行っていきたいと考えています。

 

今年度もよろしくお願いいたします。皆さんとの時間を楽しみにしています。

 

【発達支援教室 ビリーブ】

埼玉県北足立郡伊奈町学園二丁目73番地  
TEL 048-674-6610 

(受付時間 火~木、土曜日 9:00~19:00)