あなたはどんなスポーツが好きですか?
スポーツを見るのが好きな人、実際に競技するのが好きな人、様々かと思います。
私はゴルフを見るものプレーするのも好きです。
ゴルフが面白いと感じる要素はいくつかありますが、その中で上位に来るのが障害物(ハザード)を克服するところだと私は思っています。
例えば、ゴルフ場には池やバンカー、クリークといった"ハザード"が用意されています。
ボールを池に打ち込んでしまえば1球失うと同時に1打ペナルティが課せられます。
また、ボールをバンカーに入れてしまえば脱出するのが困難になり、2回3回と打数が増えてしまう事にもなります。
そこで、そのハザードを避けて、いかにしてボールをグリーンに近づけるかという、"マネージメント" が必要となる訳です。
グリーンも同様です。
多くのゴルフ場では、グリーンに傾斜がついています。
これは雨水を流すためでもあるのですが、主な目的はゴルファーに傾斜を読むというプロセスを楽しんでもらうためです。
例えば、すり鉢状になっていてその中心にカップが切ってあるグリーンがあったとすればどうでしょう?
距離感も方向性も合っていないボールでも、誰が打ったボールでも傾斜によって自動的にカップに吸い込まれていく・・・
そんなグリーンだったら面白くも何ともありません。
いいスコアが出るかもしれませんが、ゴルファーは離れていくでしょう。
釣りでも同じ事が言えます。
今は行く事はありませんが、数十年前にはよく イカ釣り に行っていました。
イカといっても種類があります。
一般的なスルメイカの場合、竿を上下に動かして疑似餌を生きている魚のように見せてイカを誘う動作をする事で釣る事ができます。
そして日によって釣果にばらつきがあり、数10パイ釣れる時もあれば全く釣れない時もあります。
そこに面白さがあります。
一方で ゴウドウイカ という種類のイカを狙った釣りをした時は、タナ(水深)が浅く、仕掛けを投入するだけで何もせずに自動的に釣れる状態でした。
その日は短時間で50パイ以上釣れたのですが、全く面白みを感じませんでした。
ゴウドウイカを狙った釣りは二度と行く事はないでしょう。
つまり、何の世界でも困難を克服して望む状態を得ようとする過程に真の面白さがある訳です。
ビジネスだって簡単に成功したら面白くないですよ。