心臓狩り・アミダサマ・左近の桜 | ベリアルのブログ

ベリアルのブログ

ベリアルのイラスト展示室

ようやく、イメイラが描けたので一気に紹介です。


無性にホラーが読みたくなる時があり、今がそのホラーちょうだい!状態である。


心臓狩り _(1)移植された悪夢 (角川ホラー文庫)/梅原 克文
¥620
Amazon.co.jp

心臓移植を受けた雅之は、嗜好も変わり他人の記憶の様な物を感じ初め
臓器提供者を調べることにした。
そのころ、心臓を持ち去るという猟奇事件も起こっていた。

入院中の雅之に精神カウンセラーと名乗る男女の二人組ややってきて
雅之にいくつかの質問をする。
ところが、この二人は病院のスタッフでないことがわかり、
臓器提供者について調べていくうちに、
この二人がドナーの知り合いだったことを突き止める。

で、ここまでは面白そうだな~と思ったんですよ。

ところが、

ビックリマークココからネタバレ・・・・・!!




心臓移植を受けたことで
手首にある「長掌筋腱」が伸びる・・・
なんかでてきちゃった・・・見ないなことではなく
2mとか3mとか・・・
さらに、意思よって形状も変わる、
ロープのように使えたり、刃物として使えたり・・・
この時点でもういいや・・って、感じになる。

もっと、精神的な話かと思っていたのでかなり肩すかしを喰らった状態だった。

基本的に、作家名を覚えない人なので、

この作家名を見たときに、なんとなく覚えがあるけど何だっけ?って、感じだったが

思い出した。


二重螺旋の悪魔という作品があり、二重螺旋は遺伝子のことでそのバイオハザードを書いた作品があり

あっちは、かなり面白かった。


アミダサマ (新潮文庫)/沼田 まほかる
¥620
Amazon.co.jp

こちらは、、いつも仲良くしていただいてる方の書評を見て、読んでみたくなった!!


これは、そうとう好き嫌いが分かれそうだ、

私は、結構好きですが、ところどころ納得できないところはありました。


産廃処理場に捨てられた冷蔵庫の中から瀕死の状態で助けられたミハル、
ミハルはこの冷蔵庫の中で死にゆく過程を体験し、
必死に”コエ”を発した。
その”コエ”は”ミミ”を持つ悠人に届き悠人は”コエ”に導かれて
その場所に着いた、ところがそこには一人の僧侶である浄鑑が冷蔵庫の前に立っていた。

浄鑑は直感的にミハルと悠人を合わせてはいけないと感じ、
二人を合わせないように画策し、
浄鑑はミハルを引き取り育て始める。
浄鑑は母親と暮らしていて、ねこを一匹飼っていた。
ミハルと共に住み始めると、町になんとく微妙な変化を感じるようになる、
そして、可愛がっていた猫が死んだあたりから、
一気に、町のひずみが大きくなってくる。


ビックリマークココからネタバレ・・・・・!!

どうも、しっくりこない・・・

いくらホラーだとしても一貫したものが無いように感じられる、
疑問におもうことが多い。

何故、浄鑑がこの二人を合わせてはいけないと思ったのか、
そのあと、悠人の祖父から、悠人の父親も”ミミ”を持つものだと聞かされ、
悠人と母親を捨てて、”コエ”を持つ女と心中してしまう。
ただ、この二人が出会ってミハルが生まれたことをのぞけば
大きなことは起こってない。
いや・・ミハルが生まれてきたことがよくないことなのか・・

コエを持つ女とミミを持つ父親から生まれたことで
さらなる能力を持ってきたということなのだろうか、
悠人とミハルは兄妹だからコエが聞こえてきたのか

ただ、そうなると
そのあと、悠人が壊れていくのが今一意味が解らなかった・・
浄鑑の母親が壊れていくのは
死んだねこの魂をミハルが引き留めて、たぶん、母親に乗せたことで
次元にゆがみが生じて、
そのまわりにひずみと狂気がうまれたということなのだろうが、
悠人の壊れ方はちょっとよくわからない・・

ミハル自身が死に直面したことにより
”死”=冷蔵庫の中の暗闇と認識して
愛するひと(浄鑑の母)や猫をあの暗闇に行かせたくないという
純粋な気持ちが、死にゆくはずの魂を引き留め続け、
そのことで周りの世界をも歪ませてしまう。
しかし、幼さゆえに一途に死のみを否定するということなのだろうか?

ただ、そうすると
コエとかミミの存在自体が希薄になるような気がした。


左近の桜 (角川文庫)/長野 まゆみ
¥580
Amazon.co.jp

こちらは、読み始めはちょっとBLっぽいな~と、思いましたが

読み終わってみると、

ガッツリ!!BLでした。


逢引き宿の長男、桜蔵は人ではないものを寄せ付けてしまう。

宿屋「左近」は、その性質上、ちょっとわかりずらいところに建っていて、

お客を駅まで迎えに行くことが多い、

その日も、印袢纏に提灯を持って迎えに行くと

サラリーマン風の男性が待っていた。


BLだろうな~とは、思うが、

直接的な表現はないので、風景を楽しみたい場合はお勧めだ!


どういうことかと言うと、

いちいち景色が良い!


たとえば、

先ほどのサラリーマン、一番湯がキライだからと、桜蔵に風呂を使わせる、

その風呂が、桜の花びらで花筏ができているとか、


他の話では、

珍しい蝶の標本を持ってきたので預かってほしいと、やはり人でないものがやってきて

その標本を桜蔵の背中に転写してしまうとか、


この本に出てくる、死者たちはとにかく”粋”なのだ。

そして、

いつも、ヤバい!!と、思った時には死者たちにうまく扱われてしまう


で、今回のイメイラは

さすがに、「心臓狩り」や「アミダサマ」はちょっと、どんよりなので、

「左近の桜」から





ベリアルのブログ

他のシーンも描きたいが

ちょっとR指定入りそうだww