まさに弱り目にたたり目だ。
不振で2軍調整中の西武・菊池雄星投手(18)は8日、社会人の日本通運との練習試合(西武第2)に先発。
3回を投げて、無安打で1失点ながら、7四死球とノーコン大荒れの上に、ベンチで笑っていたことで小野和義2軍投手コーチが激怒。
「無期限登板なし」を通達されるなど、昨秋のドラフト時に絶頂を極めた雄星株は地に落ちてしまった。
試合後、小野コーチは、雄星と2番手で登板したドラフト3位の岩尾に対し、大声で気合をいれながら20分間ノックの嵐を浴びせると、2人を地面に座らせて説教を25分。
ふがいない投球はもちろんのこと、降板後のベンチで試合中にもかかわらず談笑していたことが原因で、雄星の今後の登板について
「しばらくない。当然です。(次回登板は)球を見て」
と怒りは収まらなかった。
最速139キロでボールは高めに抜け、130キロ前半でなければストライクが入らない。
社会人相手に大苦戦するのだから、とても今すぐプロで通用するはずもない。
視察した渡辺久信監督は
「急激によくなって、1軍で投げるような球を投げられるようになるわけではない。一歩一歩、着実に」
と気長に構えている。
しかし、甲子園で最速155キロをマークし、「20年に1人」と称された逸材が、伸び悩むどころか、なぜ後退してしまうのか。
問題は育成法にあるのか、雄星本人にあるのか。
小野コーチは
「(プロで)10年、20年やってる人間じゃないんだから。こうなったんじゃなくて、1年目の若造ということですよ」
といえば、潮崎投手コーチは
「汚いフォームならわかるけど、キレイなフォームなのに。高校の時は、あんなスライダーだったっけな?空振りするような球ではない。停滞前線真っただ中。まだまだ時間がかかる感じだね」
とクビをかしげるばかりだ。
西武だけでなく、プロ野球ファン期待の星の低落ぶりに責任さえ問われかねない西武首脳陣は、あくまで雄星の力不足を強調する。
入団当初は、素朴な笑顔が受けていた雄星は、この日は会見を初めて行わず、厳しい表情で「特にないですよ。今日は」とコメントしたのみ。
社会人相手に苦戦した上に、説教されたのでは、さすがにショックは大きかったのだろう。
1軍で笑顔を見せる日は来るか。(塚沢健太郎)
(おわり)
ソース
小野2軍コーチに説教を受ける雄星(左)