近鉄大阪線赤目口駅、日常の光景。 | ENIAC MANIAC Ⅱ

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アメリカンビンテージが大好きです。

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こちら、三重県名張市にある近鉄大阪線の赤目口駅です。
 
周りを田んぼに囲まれたのどかな休日の駅の風景な訳ですが、4枚目の写真、丁度KODAK 400TXの文字の上辺り、ホームのコンクリートとその下の土台部分の石が欠けているのがお分かりでしょうか?
 
何も知らなければ全く気にすることもなく見過ごしてしまいそうな光景です。
 
しかしこれ、昭和20年7月24日午前9時過ぎ、アメリカ軍のグラマン戦闘機が出征する兵士を見送りに来た人たちを機銃掃射した跡なんです。
 
大阪方面行きのホームから向かいの名張方面行きのホームを見るとすぐに見付けられますが、よくぞ今まで残っていたものだと思います。
 
と言う訳で機銃掃射があった翌年、この傷がまだまだ生々しく、一見して弾痕だと分かったであろう昭和21年にアメリカで生まれたコダックバンタムスペシャルで撮ってみました。
 
モノクロフィルムで撮ると一層説得力が増す気がします。
 
日常何気なく見ている光景にも色々な歴史が隠されているという事ですね。
 
今の私たちに、「こんな歴史は繰り返してはいけないよ」と語りかけてくれているようです。
 
camera:Kodak Bantamspecial + Kodak TX-400 film