子どもと過ごすヨーロッパ -3ページ目

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11Sep
- サッカー・ベルギーリーグ観戦録
  久しぶりにサッカー観戦の話を書きます。前回ベルギーリーグの試合に行ったのが2019年2月で、その秋にレアルマドリード観戦したのが最後ですから、3年ぶりのサッカー観戦です。ええ、にわかファンですよ旧約聖書からサブカル、スポーツまで、面白いものなら何でも好きなのです最近、立て続けに2試合見に行きました。まずは先月末のKMSKデインズ（ベルギー2部）の試合。詳細はぜひこちらの記事を読んで知って頂きたいのですが、”日本人が、欧州リーグのチームを買収しオーナーとなり、しかもそのチームの監督が日本人”という、夢の様な話に興味をもったのが、試合観戦のいきさつです。こちらが監督の白石尚久さん。記事へのリンクが許可されてないので”KMSKデインズ　白石尚久監督”と検索してみて下さい。とにかく私なんかは、細野不二彦のBLOW UP!の世界を引きずり、”外へ外へ、遠くへ遠くへ”って感じのモチベ世代なので、彼らのやってる事には共感するし、頑張って欲しいなって思う訳です。ホント頑張って下さい！ってことで、白石監督ホーム初勝利を見る事ができました。私もすごく嬉しかったです。ガッツポーズの日本人マネジメントチーム特別にフィールドに降ろして頂くことが出来ました特に息子が喜んでいて、良い体験をさせて頂きました。私も記念に監督と握手させて頂きました。続けて、一昨日、2年半ぶりにやって来たスタイエン・スタジアム。1部STVV（シント・トロイデン）の本拠地です。こちらでは、日本人選手5名が全員スタメン出場、という試合を見る事が出来ました。みなさん頑張っていて凄いですね残念ながら、今回はリエージュのスタンダールに勝てませんでしたが、日本代表経験者を一度に5人も見られて凄い嬉しかったです。今回とった座席バックスタンド6列目というのが抜群に見やすかったのと、ちょうどいい無料駐車スペースも見つけたので（せこいなぁ）、残り少ないベルギー生活ですが、また来たいなぁと思ってます
10Sep
- カール5世が戴冠式をしたサンミッシェル大聖堂
  ブリュッセルの守護聖人、聖ミッシェル（ミカエル）の名を冠するサン・ミッシェル大聖堂。グランプラスのあるセントラル駅から徒歩5分と近く、これまで前を通ることはありましたが、中に入ったことはありませんでした。ベルギー終活の一環で、”ベルギー漫画センター”に行くついでに、訪問して来ました。完成までに300年かかったと言う、ブラバント・ゴシック様式の荘厳な大聖堂。高さ約70メートル、そびえ立つ２本の鐘楼が何とも美しいです。中に入ってまず驚くのは、その広さ。外から見た印象より広く、奥行きは100メートル以上あります。さすが、大聖堂と呼ばれるだけはあります。サン・ミッシェル大聖堂の一番の特徴は、これらステンドグラスの美しさでしょう。大きさとその数に圧倒されます。一見の価値あります。12使徒の彫刻と巨大なステンドグラスが、聖堂内の荘厳な空気を醸し出しています。聖母被昇天が飾られた祭壇。手前にいるのはイエス様かな？サン・ミッシェル大聖堂の歴史は古く、1516年にはカール5世（＝カルロス1世）がここで戴冠式を行いました。ベルギーの辺りが、当時はスペイン・ハプスブルク家の支配下にあったからですね。カール5世はフランダースのゲント生まれなんですねまた、歴代ベルギー王が結婚式を挙げているのもここで、現在のフィリップ王とマチルド王妃の結婚式もここで行われました。一方、大聖堂の片隅に飾られた、美しいステンドグラスやカリヨンの音とは対照的な地獄絵。これいるの？恐怖を煽ることで人心を掌握する手法がこんな所にも使われているのだなぁ、と考えてしまうのは、ここのとこ度を越した事例が多いせいか？あるいは、私の心がすさんでしまった証拠か？
09Sep
- ワウリンカとティームがイン！？
  昨日、うれしいニュースが入って来ました来月開催予定の、アントワープで開催される男子プロテニスツアーの試合に、ワウリンカとティームが参戦するそうです！急な予定変更を何度も経験しているので、カラ喜びだけはしたくありませんが、公式の発表なんで。。。特にティームを始めて直に見られるかも？ってのは、やっぱりワクワクしますね。ワウリンカはマレーとの決勝戦以来のヨーロピアンオープン参戦だと思います。あれは良かった。コロナ前だったと思いますが。オジェは、ヨーロピアンオープン初参加だと思います。前回見たのが、2020年のロッテルダム。モンフィスとの決勝戦で、その時は序盤調子が悪く、そのままズルズル負けてしまった所がありました。あれから実力上げて来てると思うので、そちらも楽しみです。いや、決勝戦しかチケット買ってないけど、平日も行っちゃおうかな？みたいな感じですよ、これはま、無理かぁ
- 旅の終わりは世界最大の露天風呂で
  本日は移動日。翌朝の帰国便に向けて、アークレイリからケプラヴィーク空港の近くのホテルまで、一気にドライブします。でもその前に、アイスランドで最も人気の観光地の一つであり、外すことのできない”ブルーラグーン”に寄って行きます。ここの面白い所は、いわゆる”天然温泉”じゃない所です。ブルーラグーンは、隣にある地熱発電所で地下からくみ上げた熱水の廃水を活用した人工温泉なのです。工場廃水と聞くとギョッとするかも知れませんが、もちろん体に有害な物質は含まれておりません。逆に効能があるかどうかもハッキリしないと言いますが。。。「散々大自然に触れてきたけど、挙句の果てに辿り着いた先が人工温泉かいっ」という気持ちを「まぁ、でも、こんな溶岩台地のど真ん中にある露天風呂ってのも特別だよなぁ」と慰めて。。。発電所から流れ出る温水が大量過ぎて、温泉施設外にもこんなにも美しいブルーラグーンが広がっています。これだけでも一見の価値ありですただ一瞬、これは体に悪くないのか？っと思うほどの白さですね。ほら、白い石灰の様なものが底に溜まっているのが分かります。お湯に含まれるシリカと呼ばれるものが、この白っぽいものの成分の様です。ブルーラグーンの特別さは、その広さと、青白い水面でしょう。晴天だともっと青くなるらしく、とても美しい露天風呂だと思います。とにかく広く、洞窟になっている部分もあったりして、子ども達のかくれんぼには最適です。湯温は37度～41度くらいに調整されているそうです。普段シャワー生活の私にとっては最高の温泉です。あと、忘れてはならないのが、シリカの泥パックです。係のお姉さんが、皆に配って周っています。ちなみに、私はこのお姉さんに「その海パンカッコいいね」と褒められました記念に、私も子ども達も泥パック試しました（必要ないと思うケド・・）もちろん、ブルーラグーンにもドリンク・バーがあり、アルコールやソフトドリンクが楽しめます。ブルーラグーンのイケてる所は、磁気リストバンドによる後払い方式である点です。入浴しながら一杯やれるって最高ついつい飲み過ぎてしまいますもちろんお風呂から上がった後に、カフェやレストランでちゃんとした食事を摂ることも可能です。翌日、早起きして飛行機でブリュッセルに帰り、これでアイスランド旅行は無事終了しました。p.s.飛行機から噴火中の火山の様子が見れなかったのは残念でした。
08Sep
- 広大な天然温泉で旅の疲れを癒す！
  火山帯の真上にあるアイスランドには、日本以上にあちこちで天然温泉が湧いています。風呂好きにはたまりませんっそのへんの窪みにお湯が貯まっているような、小規模な温泉も面白いのですが、やはりここ、ミヴァートン・ネイチャーバスのような大規模な温泉がアイスランドらしいと思います水着でお風呂に入るのにも慣れてきましたちなみに、バスタオルは必携です。施設で借りると1枚1500円位してバカ高いので。ホテルのバスタオルは持ち出し禁止の事が多く、我々はベルギーから持参しましたちなみに、入浴前は裸でシャワー室に入り、汚れをちゃんと落とすのが、アイスランド・マナーです。シャンプーやボディソープも置いてありますので、ちゃんと体を綺麗にすることが出来ます。それから、入浴しながらビールやワイン、ソフトドリンクを飲むのもアイスランド流受付で代金を支払うとリストバンドが貰えます。で、お風呂の片隅にあるドリンク・バーに行き、リストバンドを見せると、飲み物を受け取ることができます。湯温は場所によってまちまちで、体感37度～41度くらい。お湯が湧いている所の近くは熱く、離れればぬるくなります。飲みながら語り合い、比較的長い時間を過ごす感じなので、あまり熱くない所に人が集まっていました。ゆっくり湯に浸かり、シャワーを浴びた後は、カフェで飲食も出来ます。アイスランドの炭酸飲料はおいしいそれからアイスクリームも外せません明日は、アイスランドいち有名な露天風呂、ブルーラグーンに行き、明後日はいよいよ帰国です
07Sep
- 今なお煙が上がる溶岩台地
  レイルニュークルは、約40年前に噴火したクラプラ火山の麓にある、溶岩台地です。ちなみに、かつて人気の温泉であったグリョウタギャウの湯温が熱くなったのは、クラプラ火山の噴火後からだそうです。クラプラ火山とグリョウタギャウは15kmほど離れているので、いかに当時の火山活動が大規模であったかが分かります。レイルニュークルでは、溶岩の間を、木で作られた小路を通って、見て周ることが出来ます。所々、地割れがあります。これも2つのプレートが離れていく影響なのでしょう。だとすると、このバツ印の地割れは一体何なのでしょうか？分かりませんここでは噴火が収まって30年も経つのに、未だに岩の間から煙が立ち上がり、お湯が湧いています。お湯は乳白色。人気の温泉郷に見えなくもないですが、とんでもないことです15km離れているグリョウタギャウでさえ、熱くて危険なくらいなので、山の麓のレイルニュークルの温泉化はあり得ませんさあ、さすがに岩を見る事に飽きてきた我々。1日の疲れを癒すため、本物の温泉、ミヴァートン・ネイチャーバスに行くことにします
06Sep
- 蚊が大量に舞う美しい湖畔
  蚊が存在する生物の中で一番嫌いな私。誰一人刺されていないのに、自分だけ噛まれている事が良くあるので仕方ありません。なので、ミヴァートン湖周辺からは一刻も早く退散したい所ですが、一応、湖だけは見ておこうと思い、ヘフジと呼ばれる湖畔にやって来ました。一見、すごい爽やかで綺麗な湖です。車にたかるユスリカを除けば・・・あまりにキモイ光景なので写真はありませんが、車の片側のドアだけでも20～30匹はへばりついています。ドア開けたくな～いでも折角来たので、湖の近くまで行ってみます。さすがに妻は車にステイします。私と二人の子ども達だけで、遊歩道を進みます。普通に蚊が顔や手にバチバチ当たってきます。とてもキレイな湖に到着しました。ただ、蚊が鬱陶しい。とても澄んだ水。蚊さえいなければ、ずっと見ていたい。ミヴァートン湖周辺にも沢山の奇岩があります。蚊さえ居なければ、奇岩探しの散歩も楽しいでしょう。近くの出島に渡る事も出来そうでしたが、蚊の大群に入って行く気にはなれず、ここで湖を後にしました
05Sep
- 地球の裂け目が分かりやすいグリョウタギャウ
  デティフォス見学後は、ミヴァートン湖近くのピザ屋でお昼を頂きます。この旅行中、初めて天気が好転したのは喜ばしい所でしたが、ミヴァートン湖周辺のユスリカの大群には辟易しましたあまり刺しては来ませんが、1立米あたり10匹は飛んでいる感じですほんと鬱陶しかったですでも、珍しいラム肉のピザ（旨い）を食べて心を落ち着かせますで、次にやってきたのが、ここグリョウタギャウ。地球の裂け目がハッキリ分かります。Dr.スランプの地球割りをリアルに見せられた感じグリョウタギャウのもう一つの見せ場が、溶岩洞窟の中にある秘湯です。小さな洞窟の入口から中に入って行きます。出る人もおり、お互いに道を譲りながらになるので、時間が掛かります。その間も、群がるユスリカに悩まされますようやく、中に入れました。中は狭く、あまり身動きは取れません。一方、ここにはユスリカはいません。ずっとここに居たい感じです薄く入る太陽光に照らされた、限りなく透明に近いブルーな水面。幻想的で美しいと思います。もともとココは、人が入る事のできる温泉だったそうですが、最近は水温が上がり過ぎて危険なので入湯禁止こんな美しい湯に浸かることが出来た昔の人々が羨ましいです
04Sep
- 轟音響く大瀑布デティフォス
  毎秒200トンの水が凄まじい轟音とともに落ちるデティフォス。幅100m、落差45mと大瀑布と呼ぶにふさわしい滝です。これまでグトルフォス、ゴーザフォスと見てきましたけど、それら2つの大滝と比べても、このデティフォスはより圧倒的な存在感があります。やはり100mに及ぶ川幅と、見る角度がこの滝を特別にしている所以だと思います。跳ね返った水が霧状に漂うさまも、落ちる水の凄まじさを物語っています。今日は生憎の曇天で、虹は見られそうにありませんが対岸の右岸にも人が！右岸の方が、より近く、より迫力のある滝を見る事が出来ます。行ってみたいなぁでも、右岸に行くには、川を60km以上も迂回する必要があります。しかもその半分が未舗装のダート道2WDの乗用車であることと、子ども達の体力の消耗を考えて、これは無いなと。という事で、オール舗装道路でアクセス容易な左岸に留まることにしました完全に負け惜しみですけど、左岸側はウォーキングルートが整備されており、色々と見て周れるのは良い所です別の大きな滝もあり、そちらを見て周る事もできますから
03Sep
- 泥が沸き、岩が燃える－アイスランドの地獄谷クヴェリル
  ダイヤモンドサークルの景勝地の中でも、私が楽しみにしていたのがこのクヴェリル。何とも言えない、独特の荒野が広がる土地です。あちこちで湯気が立ち、硫黄の臭いが充満しております。臭さにたまらず逃げる末娘。”アイスランドの地獄谷”と表現しましたが、登別地獄谷とは全然違って、風情は感じません。紅葉どころか、草木もほとんど見当たりません。別の惑星の様で怖いし、とてもリラックスできる状況ではありません。見て下さい、この健康に悪そうな色温泉というより泥あるいは水銀です。それが沸騰してますから、絶対入ることなどできませんぶすぶすとくすぶっているお灸の様な岩の塊。なんだこれ？風で熱い砂が舞うと危険なので、石を置いて飛散防止している？と言うのが私の仮説。この岩、触ったら大やけどします。むろん、臭いがきつくてとても近づく気にはなれないのですが・・・ここは、硫黄を産出する鉱山のふもとにあるので臭いは当然なのですが。。。息子は臭いにやられて、しばらく気持ち悪そうにしてました人によっては気分が悪くなるかも知れないので、100%お勧めできる訳ではありませんが、とても珍しいものが見れたので私はとても満足しました
02Sep
- クジラ博物館へGO！
  さて、ホエールウォッチングを終えた私たち、すぐに港のレストランでお昼ご飯を頂きます。私はこのシーフードスープを頂きました。カニやエビのミソでも入ってるのでしょうか？すごい色です。食べても、私の舌では、何が入っているかは分からずじまいでしたが、味は良かったです娘はムール貝。普段、ベルギーではバケツ一杯出て来るのに慣れているので、この量じゃあ全然もの足りなかった様です。さて、本題のクジラ博物館にやって来ました。ホエールウォッチングのチケットを持っていると、割引してもらえます黒板に書かれたアイスランドのお勧めスポット情報。あまりに綺麗に書かれていたので、見入ってしまいました。さて、この博物館では、クジラの生態や捕鯨の歴史が色々と紹介されています。でも何と言っても、ところ狭しと展示されているクジラの骨格標本が迫力あり、見ていて全く飽きませんでした。こちら、シロナガスクジラの骨格（逆さなの？）。同じ星の生命体か？と疑うレベルの大きさ。「その角、余計に不便じゃないかな？」なぜにそんなに長く進化したのか？シャチの歯すごい。ほとんど恐竜！って位の迫力です。死んだクジラ達のお腹の中から見つかったプラスチックごみ。スタバのストローを紙にして問題解決した気になっていてはいけません。ゴミの不法投棄そのものを止めなければP.S.クジラ研究者によるドキュメンタリー映像が、ミニシアターで流されているのですが、衝撃映像込みですごく面白かったです。ここに来たら必見です
01Sep
- クジラに会いにフーザーヴィークへ
  ホエールウォッチングは、私自身も楽しみにしていた、この旅のハイライトの一つ。宿泊先のアークレイリから車で約1時間。クジラとの遭遇確率がもっとも高いと言われる、ホエールウォッチングの聖地フーザーヴィークにやって来ました。北欧旅行をして来なかった私にとって、ここが、人生における最北到達地点（ここでさえ、北極圏ではありません）。港にはいくつものツアー会社が並んでいます。我々は、Gentle Giantsという会社のツアーをネットで事前申し込みしていました。30名位が同じボートに乗り出航です。防寒着兼防水着は貸してもらえますしばらく行くと、観光客の誰かが「あそこ！」と叫びます。眼の良い人が居るものだと感心しますベテランの船長さん、巧みなボートさばきでドンドン近づいて行きます。さすがバイキングの末裔写真じゃ分かり難いですが、クジラさん、潮を吹いてます。クジラの潮吹きというのは、人間で言うと息を吐いている状態。海水を吹き出している訳ではありません。鼻の穴が体の上部についており、穴の窪みに残っている水が飛び散っているだけです。手が届きそうな位まで船が近寄った時、クジラが大きな背びれを一層高く持ち上げました。「深く潜る合図ですよ」とガイドさん。哺乳類であるクジラは、呼吸のために、時々、海面に鼻の穴を出しに上がって来るのです。ガイドさん曰く、一度深く潜ったら、短くて5分、長ければ40分くらい海面には上がってこないそうです。クジラが現れやすい所を知っている事に加えて、ここが船長の腕の見せ所です。このクジラ、あとどれ位で再浮上するか？経験と勘で判断し、その場にステイするか、別の場所に移動するか？ここはステイの様です。待つこと7分。すると、「いたっ！」先ほどとは逆サイドにクジラ出現。先ほど見たのと同じクジラが再浮上したのだそうです。ガイドさん曰く、このクジラの大きさは8～10mくらい。そして大きくダイブ。深く潜る合図です。尻尾の裏側が白くなっていますが、個体により模様が少しずつ違うみたいです。ベテラン船長になってくると、今現在、およそ何頭のクジラがこの辺りに生息しているか知っていて、更には尻尾の模様で個体を識別できるそうですその後、このクジラは再浮上し、我々の船と並んで泳いだり、船の下を潜ったりと、まるで我々と遊んでいるような感じの珍しい体験をすることが出来ました今度は場所を移動して別の個体を見に行きます。上の写真に写っているホバークラフトは、我々の船より早くて小回りが利くため、より近く、長くクジラを観測することが出来ます。私たちは、結構な金額するのと、揺れがより大きくなるので子ども達にはキツイかなぁ？と思ったので止めておきました。でも、大人だけなら、奮発してホバークラフトに乗るのがおススメです。後悔しないと思います。そんなこんなで何頭かのクジラを見ていたら、つがいらしき二頭のクジラが現れました。この二頭、10分弱間隔で、3回も浮上とダイブを繰り返したのですが、神出鬼没で、ついに我々の船は近くまで行けませんでした。この辺り、ホバークラフトなら、クジラを見つけたら、すぐに近づいて行けるので、より近く、より長く観察できるので羨ましかったです。とは言え、約3時間のツアー中、6匹のクジラと出会い、飽きることなくクジラの観察ができたので、良いツアーだったと思います。ちなみに、我々が見たクジラはHumpback Whale（ザトウクジラ）という種類のクジラだそうです。家族全員大満足のホエールウォッチングツアーでしたP.S.クジラと言えば、子どもの頃、学校給食で出た”クジラのノルウェー煮”が大好きでした。ホントに美味しかった。必ずおかわりしていました。実は、アイスランドも日本と同じく、クジラ食の習慣があるそうです。アイスランドのクジラ料理はとても美味しいそうですよ。我が家は、極力自炊したので、レストランに行く機会が少なく、クジラ料理は食べませんでしたが
31Aug
- 決死の覚悟で神像を投げ捨てたゴーザフォス
  この大きな滝が神々の滝と呼ばれるゴーザフォス。「アイスランドがキリスト教化された時に、それ以前に信仰されていた北欧の神々の像を投げ捨てた」という伝承が、その名の由来です。この滝は、この名前の由来がすべてと言って良いくらい、興味深い話がありますが、その話は、このブログの最後にします。さて、ゴーザフォスはダイヤモンドサークルと呼ばれる景勝地密集エリアの中にあります。ここまで来るのに、大自然の中を約5時間ドライブしました。私が運転手自身なので写真はありませんが、心に残る景観の連続でしたゴーザフォスは幹線道路からも近くアクセス最高。駐車場には、レストラン、土産物屋があり、当然トイレもあるので、子連れ旅行者には嬉しい。駐車場近くに橋があり、滝へは右岸側、左岸側両方からアクセスできます。我々は写真左の右岸側を進みます。滝へと続く道も整備されており、歩きやすい。最高水が少し白っぽい。氷河を含んでいるのがその理由かも知れません。河原を歩いていくと、滝のすぐ側まで行けそうです。乗馬ツアーの一団いいね〜滝壺の横まで行け、ものすごい水量で流れて行く川を、間近で見ることができます。滝の裏側に入って見たかったのですが、ここでは出来なさそうです。残念《ゴーザフォスの名前の由来》アイスランドがキリスト教化した時に、それ以前にあった異教の神像を投げ捨てたことが、”神の滝”と呼ばれる所以です。キリスト教以外を”異教”としてしまう傲慢さは置いておきまして、アルシングは紀元930年発足、世界最古の民主議会です。1000年にはアルシングにおいて、「キリスト教を国教として受け入れるかどうか？」について、古い信仰を守る人々と、キリスト教への改宗を求める人々との間で、激しい論争が起こりました。一時は「内戦に突入か？」という緊迫した状態にまで進み、その問題は裁定の場に持ち越されました。そこで、双方が容認できる調停者として選ばれたのが、神官トルゲイル。彼自身はアイスランド古来の（キリスト教からすると異教の）聖職者でした。トルゲイルは一人熟考の末、嬰児遺棄と馬肉食を例外的に認めること、また人目に付かない場所での異教崇拝を容認することを条件に、キリスト教をアイスランドの国教とすることを決定したのでした。恐らく、それがアイスランド国民の命を一番守ることが出来る道だったのでしょう。さらに、異教破棄の象徴として、断腸の思いで、自ら持つ神像を大きな滝に投げ入れたのです。彼の覚悟を示す、凄みのあるプレゼンテーションですそんな事をしたら、かつての仲間だった古い信仰を守る人々から殺されるかも知れないのです。これがリーダーの辛い所です。「任務は遂行する、国民も守る。覚悟はいいか、俺はできてる」ってトコです。結果として、人々はブチャ、いやトルゲイルの決定に従い、キリスト教の洗礼を受けたそうです。ここで興味深いのは、結果的に、民主主義的な手法（多人数の話し合い）では話はまとまらず、独裁主義的な手法（優れたリーダーが一人で決定する）でないと人間の心情が絡む問題は解決しなかった、と言う点です。しかも、そのリーダーが推進していたのとは反対の結論に達したというのもドラマチックです。この辺りの流れが、双方の納得感を生み、この問題が着地点を見い出せた要因でしょう。ただ、リーダーが決めた事は、いつも正しいとは限らない、後から間違っていると分かる事もあるよね～、と言う問題をはらんでいる事は理解しておいた方が良いでしょう
30Aug
- 羊の謎を解く～アイスランド北部へ移動
  スナイフェルスネース半島では、農場が経営するコテージに宿泊しました。一軒貸し切りなので、うるさい子ども達の他人への迷惑を気にすることなく過ごせましたこんな感じで広くて清潔感あるお部屋です。ホテルは小さい天然温泉付きテルマエは最高の社交場。ここで色んな国から来た旅行者達と情報交換できました。中でも、国中にいる羊たちの謎解きは興味深かったです。アイスランドをドライブしていると、そこかしこに羊がいることに気が付きます。コテージの周りにもこの通り。温泉の周りにも！ホントにあちこちにいるので、誰がどう管理しているのか気になっていました。どうやら夏の間は、完全に放りっぱなしにしているようです。で、秋になると、バイトをたくさん雇って、一か所に羊を集めるそうです。そこで集められた羊を農家たちで分配する。そこからは各農家にて飼うことになる。電気代も国が補填するから、かなり安いそうです。民主主義先進国でありながら、共産主義的な側面もチラリかいま見える興味深い国。ドライブしていると時々、大きな円形の檻の様なものを見かけました。よく見ると、円の中は放射線状に区切られています。あれが羊たちの檻だったんだ有料トンネルの支払い方法なんかも教えて頂きました。その存在すら知らなかったので、その後利用した時、構えが出来ており助かりました。P.S.朝食会場で風呂トークした人達と再会した時、中には素っ気ない方もおりました。”裸の付き合い”となる風呂はコミュニケーションを円滑にすることを身をもって知りました（実際には水着の付き合いですが）さあ、旅も後半戦に突入次は、アイスランド第二の町、北部のアークレイリに移動します。この旅一番のロングドライブ、頑張ります
29Aug
- カルデラの見本の様なサクスホーラル・クレーター
  スナイフェルスネース半島の西端に位置するサクスホーラル・クレーター。サクスホーラル・クレーターは、火山活動でできた凹地、カルデラです。下からだと、キレイな左右対称の山の頂上が平らになって見えます。ここは高さ約100m、幹線道路から近く、かつ階段まで用意されているので、手軽にカルデラ観察したい旅行者に人気の観光スポットです。子連れで行かない手はありません。どんどん登って行く子ども達。おいて行かれる私。。。中年おやじにはキツイGoogleの航空写真にも、この階段が良く映っています。山頂には直径50mくらいの円形の大きな凹みがあります。クレーターの中は、陥没して絶壁になっており、下に降りていく事は不可能です。クレーターの外側の大パノラマビュー。外側も内側もうっかりすると滑落します。果てしなく続くコケの絨毯。その先は大西洋。下りも置いて行かれる私。あんまり急ぐと踏み外すよっ
28Aug
- 霧中の巨岩を眺める
  アイスランドには火山活動でできた奇岩の類が沢山あります。しかも、それらがとてつもなく大きいので、自然の大きさを体感するのに、恰好の観光スポットとなります。特にスナイフェルスネース半島には手ごろなのがたくさんあるので、ドライブついでに幾つかの奇岩・巨岩を見てきました。1.アルナルスターピアルナルスターピの海岸線には、たくさんの溶岩でできた奇岩が並んでいます。巨神兵が脳裏に浮かぶ奇岩。どうしたらこんなに丸い穴が開くんだろう？大きさが伝えきれないのですが、ゆうに20mの高さはあります。上記写真左のU字にえぐれた岩です↓天気がよければ、ここでもう少し遠くまで散歩する所なのですが、雨は大したことないのですが風が強く、海が相当荒れています。うっすらとかかる霧が海の怖さを際立たせます。波が絶壁をえぐり取る様を、崖の上から眺めているだけでもちょっと怖い。散歩はほどほどにして、次は、この遠くにうっすらと見える巨岩を目指します。2.ロゥンドランガル巨岩近くのロゥンドランガル展望台までやって来ました。が、ここでも、霧で岩の上の方があまりよく見えません。岩の高さ75mなんで、上の方にはどうしても霧がかかってしまいます。しばらく見ていると、時々霧が少しはれて、うっすらと全容が見える時があります。冒険小説に出て来る謎の島みたいなイメージ。絶壁にびっちりとへばりつく海鳥。今日の天気だとこの辺が限界。それにしても変わった形をした巨岩です。3.ゲルズベルグケルズベルグも奇岩の類です。断面が六角形の柱状の岩が集まって、テーブル上の台地が出来上がっています。高さ15mの絶壁に人が登っていますね。我々も上に行って見ましょう！上までやってきました。駐車場があんなに小さく見えます。落ちたら重症でしょうけど、もちろん柵はありません。「崖には近づくなよー」岩の珍しさ以上に、辺り一面に生えているコケの絨毯が面白かった。ホントふかふかで踏み心地サイコーただし、コケを削ったり傷つけたりしたらペナルティがあります。崖の反対側の川の方へドンドン行ってしまう子ども達。何があるかな？ここは賽の河原かよ荒涼としていて、それっぽいけどね
27Aug
- 溶岩トンネルツアーに参加
  スナイフェルスネース半島の先端部の南側にあるヴァトナシェトリル・ケーヴ。1時間弱のガイドツアーで、手軽に溶岩トンネルを見学することができます。螺旋階段を降りる所から、溶岩トンネルツアーが始まります。ヘルメットと懐中電灯は貸してもらえます。中は結構広いようです。経験豊富なガイドさんにより溶岩トンネルが出来上がった経緯などが説明されます。ある程度深さがあり、溶岩が一時的に滞留するような場所において、表面が冷却されて固体化する一方で、内部は液体のままという状態になる。その後、噴火が止まり、内部の液体の溶岩が流れ出た後に空洞ができるという説があるそうです。ただ、8000年も前の話なので、はっきりしたことは分からないそうです。一つの洞窟内でも色んなパターンの溶岩石を見る事ができます。これは、空気の泡をたくさん含む溶岩が固まって出来た、ブツブツの岩。　天井から滴り落ちる溶岩の汁が作り出した溶岩石筍(ようがんせきじゅん)。つららの逆の形です。鍾乳洞によくあるヤツは、根本に行くにつれて太くなって行くけど、こちらのは針が飛び出したような格好です。別の螺旋階段で、さらに下に降りて行きます。「皆さん、ここで電灯消してくださ～い」と、ガイドさんに言われ、懐中電灯の明かりを消すと、そこは真っ暗闇の世界。どんなに時間が経っても、闇しか存在しません。「何度経験しても、私はこれが一番好きな瞬間です。しっかり目を開いてみて下さいね！」十分に時間を置いた後に、ガイドさんが懐中電灯をつけます。電灯をつけてから5秒程度、目が光りに慣れるまでのわずかな間、暗闇の中、岩がキラキラを輝く様を見る事ができます。ここがこのツアーのハイライトだったのに、写真じゃぁ全く伝わらないのが残念です
26Aug
- アザラシに出会えると言うイートリ・トゥンガ
  アザラシのコロニーがあると言う、イートリ・トゥンガにやって来ました。あいにくの天気で、風が強く嵐のよう寒いし、早く見て帰ろうっとところが、目を凝らしてどこを探しても、一匹たりともアザラシが見当たりませんまぁ、嵐の中、開けた場所で休息はしないだろう。どこかで固まって身を潜めているんだろう。と諦めて、骨か岩か分からない様なモノだけ見て、この日は退散することに諦めきれない私たち。翌日も来てみました。天気は相変わらず昨日とは違う方向を探してみる事にしました。小さく湾になっている所まで来ました。いたピンボケ、、完全にネッシーあそこにも2匹ちょっと遠いなぁ・・・近づきたいっ。でも、”冬は50m、夏は100mの距離を保つこと”との、立て看板の注意書きを守ります。この辺りが限界。苦労した甲斐があり、野生のアザラシが4匹も見れて、子ども達にも満足して貰えました。滝・岩・苔、滝・岩・苔の繰り返しで、アイスランドに飽き始めてた子ども達にとっては、良いアクセントになりました。ホッ
25Aug
- 苔で覆われた三角帽子　キルキュフェトル山
  「アイスランドの魅力がコンパクトに詰まった場所」との宣伝文句に惹かれやって来たのはココ。”スナイフェルスネース”という、一度では絶対覚えられない名前の半島です。でまたこれも一度では絶対覚えられない”キルキュフェトル山”。アイスランドのガイドブックでは、よくこの後ろにオーロラが映っている、三角形の山です。この山を見た瞬間、子ども達は口を揃えて「ハリーポッターの帽子だぁ」と絶叫。「グリフィンドール！」とか叫ぶ、クラス分けの魔法の帽子ですねこの山が本当にキレイな三角形をしており、しかも全面コケで覆われて緑色をしている。ほとりの滝とも相まって、他では見られない独特の景観を提供してくれています。後ろにオーロラが見れたら最高でしょうね2連の滝も面白く、人気の観光スポットになっています。大きな滝ばかり見てると感動が薄れて来るのですが、結構大きな滝です。遠かったですが、この山は来て見る価値あったなぁと思いました。p.s.ゴールデンサークルから、ここに来る途中、砂利道が30～40km続く所がありました。タイヤがパンクするのではないか？こんな細い道で対向車とどうすれ違うんだ？この道ガードレールないけど、崖から落ちたら助からんなー。などなど、ストレスいっぱい、ひやひやドキドキのドライブでした。”アイスランドでGoogleマップのナビを過信してはいけない”との教訓となりました。
24Aug
- 湯気で前が見えませんっ！圧巻の湧出量を誇る温泉
  今日はゴールデンサークルから、スナイフェルスネース半島に移動します。途中でヨーロッパ最大級の湧出量だと言う温泉に立ち寄りました。デイルダルトゥングクヴェル温泉と言う、名前を言った瞬間から忘れてしまいそうな所です。天然温泉がそこら中で湧いているようで、あたりは湯気と硫黄の臭いで充満していますさすがに落ちたら大やけどして危険なので、しっかりと柵が張られています。近づいてみると、あちこちで冨岡さん、もとい水柱が立っています。湯が湧くと言うより、飛び出している。「水の呼吸、玖ノ型・水流しぶき乱」という感じです（あってる？）。霞柱までも！「伍ノ型、霞雲の海」という感じ（あってる？）。おじさんの知ったかぶりはこの辺にしておいて、「風魔の小次郎」にもこんなのあったなぁと懐かしがっていたら・・・「めしめしー」とレストランに向かう家族に取り残され、、、こちらが併設の温泉施設、KRAUMAです。機能性重視のアイスランドらしいデザインの店舗。この川を上がった所に温泉があります。ハンバーガーの付け合わせのポテトが美味しかったですビールは当然ノンアルコール。アイスランドのビールは全体にうすあじでシャビィな感じ。P.S.アイスランドはお酒に関して、かなり抑制のかかった国ですアルコール専門店と言うのがあり、お酒はそこで買うのが原則。”バイキング”と言う名のビール。アルコール度数2.25%。スーパーで買えるのは、2%程度の弱いビールかノンアルコールビールだけ。それも2〜3種類しか置いてません。ワインは見当たりません。なので、旅行中お酒が欠かせない人は、空港でしこたま買って行くそうです。ベルギーでは、普通のスーパーでも、ビールは200種類位、ワインはそれ以上置いてます。文化の違いがハッキリしています。アイスランドに来て、ベルギーのブランド"Stella Artois"のノンアルコールを初めて飲みました。ノンアルと知らずに買ったんだけどね。。でも、意外と美味しかったこれまでノンアルは"Carlsberg"が1番と思ってましたが、ひょんなことから選択の幅が広がりました