ベルギー終活について中々記載できずにいますが、記憶が残っている内になるべく記録しておきたいです。
マーストリヒトは、ベルギー・ドイツ国境にぐいっと入り込んだエリアにあるオランダ南東部の街です。
フランス・アルザスの西方に源流を持つマース川(ムーズ川)が流れており、超美しい街でした。
マーストリヒトの街の名は、欧州連合の起点となったマーストリヒト条約が調印されたことで知られていますね
デュッセルドルフに行くたびに、いつも近くを通るので、「行きたい、行きたい」と思っていましたが、やっとこさ行くことが出来ました。
子どもが喜んで見るような所が少ないのが、足が遠のいていた原因です。
でも来てよかったです。
この市庁舎を始め美しい建物が多く、また、街の中心部に見どころが集中しているので、子どもが散歩するのに丁度良い街だと思いました。
左が聖ヤンス教会、右が聖セルファース教会。いずれも立派な建物ですね。
フライトホフ広場の悪魔の様な怪物の飾り。ハロウィンの時期だったからかな?
聖母教会。内部は撮影禁止でしたが、黄金に輝くマリア像は一見の価値ありです。
聖母教会は、裏のカフェ《La bonne femme》の2階からの眺めが良いです。
なぜ店の名がフランス語なのかは分かりませんが、私の後ろの席のおばあちゃんはフランス語で注文していました
このカフェ、作家の司馬遼太郎も訪れたとかそうでないとか。とにかく大盛況でした。
こんなにも寒いのにテラス席を好む欧州の人々
タマゴ何個使ってんだって感じのボリューミーなオムレツ
美味しいんだけど、とても全部は食べきれませんっ
食後の散歩で、城壁沿いを歩きます。清々しい日です。
こちらが、その清々しさと対照的な名前の”地獄の門”。
18世紀にペストが流行した際、患者たちはこの門を通って、ペストハウスに隔離されたそうです。
つまり、この門をくぐったら死あるのみ、もう二度とシャバには戻れないという事です。
そして、僕らがいるのが地獄側ということになります
こちらが、聖ピーターの砦。子連れのマーストリヒト旅行者にとってのハイライト。
聖ピーターの丘の上から、マーストリヒトが一望できます。
また、丘の下に広がる”聖ピータースベルグの洞窟”の探検ツアーが興味深かったです。
この洞窟は、ローマ時代からの石切り場の跡地で全長200km
ツアーガイドなしに洞窟に入るのは危険なので許されていません
石をこのように四角く切り出して、建築資材として利用していました。
洞窟内は低温高湿度のため、石は柔らかく簡単に切り出せます。ところが、石を地上に出すと空気に触れて堅くなり、ちょうど良い建築資材になるそうです
洞窟内には、謎の壁画が沢山あります
また、第二次世界大戦中には、迷路のような複雑さを利用して、地下シェルターとして使われていたそうです。
記憶が曖昧ですが、この大きな空洞は、”フランス軍”が地下で爆弾を爆発させた跡だそうです(ナポレオンの頃なのかなぁ?)。
彼らは、ちょうどこの上が聖ピータの砦だと考えていたそうですが、実際の砦は数百メートル先にあるそうです
その上、火薬量の見積もりが甘く、まったく岩盤を貫けておりません
ツアーガイド曰く、「この中にフランス人がいたら申し訳ないですが、彼らは間違いだらけで何も成し遂げる事ができなかったのですww」という事でした
こちらは地下迷路の地図。かなり入り組んでいる様子が伺えます。複雑すぎて、一部しか地図化できないそうですが。
ちなみに第二次大戦中、ドイツ軍から美術品をかくまうためにも、この洞窟が使われたそうです。映画『ミケランジェロ・プロジェクト(邦題)』で描かれているヤツですね
では。マーストリヒト旅行記はこんな所です。いい街でした。