なんだろ、少し片づけをしていたら、秘書の勉強してた時のFD(懐かしいw)が出てきた。
そのケースに挟んであった紙に、なにやら書いてあったので記事にしてみる。
たぶん、何かの本に書いてあった一節だと思われます。
「一期一会」
茶道に「一期一会」という言葉がある。
一生に一度の茶会ということで、茶事はその都度、一生に一度と考えて
十分に準備し、実意を尽くし、悔ゆることのないようにしなければならぬ、という意味である。
これは、ただ茶会に限ることではあるまい。
人生の途上、会っては別れるすべての人に対し、この心がけをもちたいと思う。
人と人との出会いは運命的である。
その人に会ったということは、自分の人生に何らかの意味、あるいは重大な意味をもつ。
人間の形成は自分の努力にもよるが、出会った人がどのような人であったかによって大きく左右される。
出会いの経験と思い出は、生涯消えることのない印を残す。
人は師に会い、友に会い、夫または妻に会う。
世界中のすべての人々を調べて、その人を師とし、友とし、夫または妻に選ぶわけではない。
その出会いは偶然であり、しかもそれが自分の人生を形作り方向を定めるのである。
よい人に出会うことは一生の幸福である。
出会いは偶然であるが、よい人に出会うためには、これを求める必然が自分になければならない。
そうでなければ、たとえよい人に出会っても、その人と縁を結ぶことはできない。
雲水は、真師を求めて修行の旅に出る。求道の熱意と準備が師をとらえるのである。
よい師、よい友、よい夫、よい妻を得なければならぬが、いかなる人々との出会いにも
茶事において実意を尽くすことと同様でありたい。
「心なしと見ゆるものも、よき一言はいふものなり。」(徒然草)
どのような人も、人を感動せしめる一事を必ずもっている。
それを掘り起こすことができるのは、こちらにそれを求め、受け入れる準備があるからである。