「助けられなくてごめん」 長男亡くした母、涙 | beitopmafoのブログ

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ベビーシッターの物袋(もって)勇治容疑者(26)=死体遺棄容疑で逮捕=が住む埼玉県富士見市のマンション で死亡した山田龍琥(りく)ちゃん(2つ)の母親(22)が十八日午後十時前、横浜市磯子区の自宅前で報道陣の取材に応じた。母親は祖母(44)に付き添 われて報道陣の前に現れ「世間を騒がせて申し訳ありません。一番大事な龍琥に申し訳ない」と、涙を流しながら頭を下げた。 

 約三十人の報道陣が取り囲む中、母親はか細い声で、質問に答えた。

 龍琥ちゃんに言ってあげたい言葉を尋ねられると、母親は「あの時助けられなくてごめんね、としか言えない」と言葉を詰まらせた。

 昨年ごろ四、五カ月間、ベビーシッターの紹介サイトを通じ、物袋容疑者に長男の龍琥ちゃんと乳児の次男を週二回のペースで預けていた。

 料金は二人分で月八千円と、格安だった。

 しかし、帰宅した龍琥ちゃんの顔や背中にあざがあることが何度かあった。余分な支払いを請求されるトラブルも。「もうこの人に預けるのはやめよ う」と、母親は決めていたが、今回、物袋容疑者が紹介サイトで仮の名前(ハンドルネーム)を「山本」と名乗っていたため、気付かずに再び依頼し、龍琥ちゃ んとは二度と会えなくなった。

 「事件のニュースで物袋容疑者の関与を知った。知っていたら預けなかった」とうつむいた。

 紹介サイトでベビーシッターを雇ったのは「お金も、頼る当てもなかったから」と話したが、「今回は『まさか』という思い」と後悔をにじませた。

 最後 にも「龍琥に申し訳ない」と繰り返し、気丈に立っていた母親はひざから崩れ落ち、横にいた祖母に体を支えられた。