『第44回 米紫の会』、何とか無事に終演致しました。
えー、ここで大事なお知らせです。
数日前のブログで、次の『第45回 米紫の会』の開催日が来年2月26日(月)に決まりました…とお伝えしましたが、動楽亭を管理する米朝事務所から今日になって「2月26日は別の会の予定が入ってました。てへぺろ!」という内容の、衝撃的な電話が掛かって参りまして、チラシデザインも上がってきていたにも関わらず、日程を変更せざるを得なくなってしまいました。
次回『第45回 米紫の会』は、2月20日(火)…ここ大事なとこなのでもう一回書きますね。2月20日(火)の開催でございます。
幸いゲストの旭堂小南陵ちゃん、トップバッターの桂米輝くん共々「20日も空いてます!」との事でしたので、出番と演目はそのままで済みました。
まぁそんな訳で、家を出る直前に各所への連絡やチケットの刷り直しなどで、気が狂いそうなぐらいバタバタバタバタ致しましたが、次回のチラシ印刷代金を米朝事務所が負担してくれるとの事で、こちらサイドとしては取り引き成立致しました。
「いっそチラシ代金を水増し請求してやろうかな?」とか、少し前に話題になった神戸の市会議院みたいな考えがちょっとだけ頭をよぎりましたが、それはやめておいてやる事に致しました。
今日は「無精床」と「宿屋仇」という、自分としては演じ慣れないネタを、二席演じさせて戴きました。
「無精床」は、今回で三回目となる口演。
自分なりにかなりの脚色を加え、アバンギャルドを意識しつつも、逸脱はしきらないよう心掛ける…という、“ブッ飛び具合”と“古典としての落語”のバランスが、やっと取れてきたような気がします。
「宗論」に次ぐ飛び道具に育てていきたいネタであります。
もう一席の「宿屋仇」は、数年ぶりに高座に掛けました。
だいたい僕は、「キャラを立てる」事が好きでありまして…。
それは必ずしも「突飛な登場人物が出てくる」という意味ではなく、人情噺的なネタに於いても、登場人物の悲劇的な部分だったりニヒルな部分だったりを自分なりに掘り下げて、そこを際立たせたいと思うのです。
しかし「宿屋仇」は、誰が主人公なのか分からないという、ある種の“群像劇”みたいなネタで、あまりに特定のキャラばかりを立て過ぎると、全体のバランスが悪くなってしまうような気がするのです。
つまり“キャラを立て過ぎてはいけない”という意味で、僕らしくないネタと言えるかも知れません。
キャラ重視の喜劇ではなく、シチュエーションコメディとでも申しましょうか。
それを踏まえて、でも僕らしくキャラは立たせつつ、しかし全体像は壊さないように…という、ここに於いてもバランスを考えて、今日は自分なりの「宿屋仇」が出来たんじゃないかと思います。
また近々どこかでやってみたいものであります。
前半ちょっと噛み気味でありましたが…それはまぁ会の当日に僕をバタバタさせてネタを繰らせなかった、米朝事務所のせいという事にしておきましょう。
本日ご来場くださった全てのお客様に、心よりの御礼を申し上げます。
…そして、もう一度だけ書きます。
次回の『第45回 米紫の会』は、2月20日(火)の開催です!!