学生の頃、僕はゴリゴリの映画少年でした。
今はネタ繰りやら雑用やら金策やらに追われ、ゆっくりと映画に浸る時間も取り辛くなってしまいましたが……中学生から高校生ぐらいにかけては、そりゃもう本当に浴びるように、アホほど映画を観たもんです。
もちろん話題作も大ヒット作品も観ましたが、偏愛するのは“あまり他の人が観ないような、ちょっぴりひねくれた映画”の方でした。
そうした作品にのめり込んだは、そういう類の映画が「自分みたいな歪な人間が、他にもいるんだ」と、僕に教えてくれたからに他なりません。
あの頃に出会った“ちょっぴりひねくれた映画”たちが、今で言うところの陰キャの僕を、疎外感から救ってくれました。
お陰で僕は、“ほぼ陽キャ”みたいに振る舞えるようになりました。
けれどもそれは、“ほぼカニ”が本物のカニではないのと同じで、どこまで行っても本物の陽キャではなく、本質はずっと歪な陰キャのままです。
でも、それでいいんだと思っています。
あの頃の僕が“ちょっぴりひねくれた映画”から勇気を貰ったように、僕の“ちょっぴりひねくれた落語”が、どこかで誰かの勇気に繋がれば……と、切にそう願うからであります。
以上、”イミテーション陽キャ“の独り言でした。
