私は、カウンセリングではクライアントさんに「過去は変えられないが、過去についての考えは変えられる」ことに気づいてもらうように意識しています。
過去のできごとは、実は単なるできごとであってそのこと自体に善し悪しはありません。
私たちが、そのできごとに対して、良い、悪い、つらい、イヤだ、腹が立つ、私ってダメだ、あの人は大嫌いだ、などの意味づけをするのです。
この意味づけは、人それぞれの思考の癖(受け止めの癖、認知の癖)によって生まれます。
ですから、思考の癖が不健全から健全に変わると、意味づけも健全になります。
「あの頃は私も若くてほかにやり方を知らなかったからなあ」
「あの経験が、今になって役立っていると分かる」
「あの人も、あのときは上司からの指示であんな風にせざるを得なかったんだろうな」
こんな風に意味づけが健全になって考えが変わると、自分を苦しめてきた自己否定・卑下、他者へのうらやみ・ねたみが解消されて、気持ちが楽に、軽やかになれます。
囚われていたネガティブな過去の思い出から解き放たれるのです。
※アジサイも咲く頃を知っています。雨の日はいちだんと映えますね