住民2500人のシェーナウというドイツの小さな村で、原発から脱して、自然エネルギーを基本にした電力会社を設立するまでに至る過程を綴った話でした。

チェルノブイリの事故の後、主婦数人が集まり不安を話し合ったことから始まったのです。

そして、原子力依存から脱却するには、省エネだということで省エネに取り組むのです。それが8年も続いたと言うのです。省エネコンテストをしたり楽しく取り組む事を考えたようです。

省エネをしてみて、電力の価格が思ったように安くならない事に疑問を持ち始めるのです。

大口の需要者を優遇するようになっていて、小口の消費者は割高な料金体制になっている事に気がつくのです。

電力会社や政治家達に、小水力発電の復活、個人が発電した場合の電力の買い取り、小規模発電システムの導入を主張するのですが・・・却下された事で

自分達で2500名に電力を供給する市民所有の電力会社を設立する事を決めるのです。

そもそも電力会社は、省エネには関心がなく集中制御型のシステムに固執しているのです。

日本だって同じですよね~ 


そこに、甘い声がささやかれるのです。

ドイツでは、電力会社との20年間の独占契約を結ぶと言う形態になっているのです。
再契約してくれれば、独占料を引き上げてプレゼントしてくれると言う・・・

それも、危機を感じた電力会社から4年も早く申し出があったと言うのです。

自治体としては、

そこで自分達で小規模な分散型の発電所を建設する会社を設立する事を決めるのです。


諦めないのです。自分達の想いを伝えるためと前に前に進んでいく姿・・・
2500人の村で10人が立ち上がったことで始まるのですから・・・


住民投票の結果で、新しい電力会社の設立となるのです。


その後、送電線の買収にもドラマが起こるのです。

送電線の買い取りに最大で400万ドイツマルクかかると算出されたのに対して、870万ドイツマルクを言われたそうなのです。

そういう状態の中、議会は次の事業者を決めると言う決定では1票差で新会社が支持されたり・・・住民投票でもギリギリ52.4%という状態で新会社が支持されるのです。

ただ、870万ドイツマルクもの支出では、新会社の採算がとれないという。
裁判に訴えれば、勝つ事はわかっているけれど・・・それに3年費やす訳に行かない。

そこで資金調達に走る事になるのです。

原発反対の人達に働きかけ、ドイツ全土から200万マルクの寄付金が寄せられるのです。

870万マルクも、あまりにも高いという世評から、580万マルクに下がり支払いが完了するのです。

めげないのです。どこまでも楽観的に自分達の想いを実現したいと思っているのです。
たった10人で始まった運動が町を変えたのです。

この感動は、これに携わったかた皆さんの財産になっただろうなぁ・・・

思いが強ければ実現出来るんだと思えました。


その後、裁判所は、送電網の買収価格は350万マルクが適正と決定され、580-350プラス利子というプレゼントつきですよ。

現在も、この新会社の契約者は1日40~50人と増え続けているようです。


そして二分されていた町も、新会社の地域貢献でまとまって来ていると言うのです。

ものすごく熱いものを感じて感動しました。熱い想いが勝利したと思いました。