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わたしは

柔らかめに炊いたお米が大好きだった




だんなさんは

硬めが好き




何度言われても

変えないわたしに

だんなさんは



時々



自分でお米を炊くようになった




(でも、お米を計るのは苦手で旦那さんがお米をはかったり研いだりするとお米がポロポロ落ちちゃうから、計るときに落ちるお米はわたしか息子が拾って、無洗米を買うようになった。)






だんなさんが炊いてくれた

お米はご飯が炊けて

炊飯器を開けたときから

ピシッとしてる




わたしが炊いたときは

ふわっとしてる




最初にしゃもじを入れたとき




あぁ

だんなさんが炊いてくれた

ご飯だなぁって思う









わたしがもし、ひとりなら

きっとずっと

このご飯は知らないまま過ごして

柔らかめが好きですからって

押し通してたかも





でも今は

だんなさんが炊いてくれたご飯

美味しいなぁって

ありがたく頂く

我慢している訳ではなく







いつの間にか

ゆっくりと

しみてきて




いつの間にか

馴染んで




受け取ってる






ひとりで

これがいいって

貫くのもいい




だけど

こうやって

誰かの影響をうけて

変わったり

増えたりするのもいい




お互いに我慢せず

押し付け合わず





そっと

影響しあってる





そっと

響き伝わっている






それがきっと

ひとりでは見つけられない

楽しさで愛おしさ







頑なになるより

ふわっとのっかってみると

人といることは

案外、楽しいかもしれない






ひとりでは見つけられない

新しい世界を

いつも連れてきてくれるのだから






炊飯器を開けて拡がる

新しい世界


(息子もいつも新しい世界を教えてくれる。喜んでるように見える、新しい彩りの鬼)






いつもありがとう




今日もありがとう




熊給晶子🐻