田植えの季節になりました。



水が張られて準備万端の田んぼ。

か細い稲の苗が

水面にツンツンと頭を出してる

田植えが終わったばかりの田んぼ。



この時期の水田は

特大の水鏡です。



空と周辺の山や樹々を
くっきりと映し出す水面(みなも)。



子どもの頃から
見慣れた景色ですが、
息を呑む美しさに気づいたのは
ほんの数年前のこと。



稲は成長が早いので
水鏡を楽しめるのはわずかな期間。



じきに背が伸びるし

分けつして葉も繁り

水面を覆う。




やがて穂が出て

実が入るほどに首を垂れ
黄金色に色づいていく。

 



「暑いなぁ〜」

私には恨めしく感じる夏の陽射しを

めいっぱい浴びてぐんぐん育つ

稲の姿に元気づけられるのが常です。

 



生産者の方々が身近にいると
農業の実態、厳しさを

目にする、耳にする機会もちょくちょく。



数字で計算すれば赤字。
それでも食と環境を

守ってくれている皆さまに

本当に頭が下がります。

 



日常に田園風景があることの
価値とありがたみを噛みしめ
今日も私は米(糊芽=玄米)をいただきます。