帰宅したら手洗いうがい。
そのまま台所に立って夕飯の準備。
鍋やフライパンを火にかけたところで一段落。

 

 


やれやれと携帯を手に取ると
娘からLINEが入っていました。

 

 


『机の上みて』

 

 


茶の間の電気をつけると
どーん!と目に入ってきたのが
写真の弁当箱でした。

 



高校時代の3年間

時にコンビニを利用しながらも
自ら弁当作りをしていた娘。

 



「むしょ〜に弁当を作りたくなった」のだそう。

 



菜園の野菜など家にあるものを使い、

唐揚げからハンバーグまで

すべて手作りの弁当に

「気候がよければ外で食べたいなぁ」と

心が浮き立ちました。

 



『作りたかったから作った』

 



この言葉に象徴されるように
娘は幼い頃から

自分の思いにストレートでした。

 



人に合わせる、ゆずることで平穏に
自分が我慢することで平和に

 



そんな生き方をしていた当時の私には
娘のあるがまま、率直さが理解できず

”わがまま”過ぎるのでは?

人とうまく関われないのでは?

と、心配の種でした。

 



ですが、私自身が自分と向き合い
自分の思考やあり方の問題に気づき
改善していくにつれ
むしろ彼女から学ぶことが多いことに

気づき始めました。

 


娘は、好きも嫌いも
自分のことをなんでもよく知ってる

 



自分の思いや”ありたい”のために
頭を使い、選び、行動していく

 



自分が大切にしているもの
自分がこれと決めたことのためには
今やるべきことをあたりまえのように
コツコツとやり続ける

 



そうやって自分の人生を
生きる力、生き抜く力が養われ

人間関係にも恵まれ

後から結果もついてきているのでしょう。

 


 

自然体で
苦労や自己犠牲感なくおおらかに
責任ある役割をこなしながら貢献する生き方。

 

 

 

もちろん、本人にとっては
こんな単純な話しではないでしょうが、

気づけば私は娘の現実に
自分に正直に生きる人の現実を見せてもらっていました。

 

 

 

この母のもとにこの娘。

娘の存在と天のはからいに感謝です。

 

 

 

フタを開けると.....。

おごちそうさまでした。