存在の軽さ、時間の重み:


戦の長引く海辺にて、地元漁師の
のぴ太がドヲエもんを道案内をする。

その後、軍事機密たる海路に詳しいのぴ太を
口封じのために殺し、海に捨てたドヲえもん。


そこに、のぴがやって来て、
泣きながら怨嗟を述べる:

「よくも息子を殺したな!」

死体や亡霊ではなく、生身ののぴである。

後ほど回向を済ませると約束し、
家に帰らせた。



戦が終わり、
殺したのぴの事などすっかり忘れたドヲえもん。
そこに、体が腐り落ちながらも怨嗟の炎を吐くのぴの亡霊が現れる:

「怨めしや……!」

ドヲえもんが回向を済ませると、
あっさり成仏した。

全てが終わり、
帰宅しようとしたドヲえもんの元に、
生身ののぴが現れる:

「よくも僕を殺したな!」