自重で崩壊する天体:
のぴ太が重鎮のドヲエもんに相談する。
よりにもよって、ドヲエもんに。
のぴ太
「あのさ、僕、田舎を抜け出してさ、東京で一発当てようと思うんだけど、どう思う?」
のぴ太の質問は要領を得ないし、自分でも何を聞きたいのかが分からない。烏が鳴くよりも意味のない会話がまた始まる。
重鎮のドヲエもんは、
しばらく唸り悩んだあとで呟く。
「、、、時期尚早、也。」
のぴ太
「なるほどね、やっぱりね。早すぎたね。
そういえば、そもそも僕は誰なんだろうね?」
〜〜 また別の日〜〜
のぴ太が重鎮のドヲエもんに相談する。
重々しく鎮座するだけのドヲエもんに。
のぴ太
「あのさ、僕、シヅカちゃんに求婚することでジャイアン雄たちの度胆を抜いたら、どう思う?」
のぴ太の質問は要領を得ないし、自分でも何を言っているかサッパリ分からない。三途の川で小石を積み上げ、時々鬼がそれを壊すみたいに、意味のない会話がまた始まる。
重鎮のドヲエもんは、
しまったというような大袈裟な様子で悔しがる。
「ん!、、、、時、すでに遅し、」
のぴ太
「なるほどね、そうだよね。遅すぎたね。
何か、さっきからビデオ撮られてない?」
二人は三億年ほど、検討を重ねて行動する日を考えている。誰が何をするのか、は全く定義されてない。が、しかし時期が合わないのだとか。
二人の不毛な会話の周期を観測した高名な天文学者ジャイアン雄。
彼が世界の破滅から人類を救う暦を作成することになろうとは神にとっても誤算であった。