中国の刺繍は3000年近い歴史を持つと見られ、中国の民族手工芸術の一つで、物質文明の進歩に莫大な貢献をしてき工芸です。中国の刺繍の歴史は古く、文献の記載によると6000年以上前の虞舜の時代と考えられているが、1958年に中国の長沙で出土したおよそ2千年前の戦国時代(403-221B.C.)の刺繍品が現在中国最古のものと言われています。

中国刺繍というと、すぐに思い浮かぶのは、日本でも有名なスワトウですが、中国には、少数民族のものと漢族のものがあります。漢族の四大刺繍と呼ばれるものには、江蘇省蘇州の蘇繍(そしゅう)、湖南省の湘繍(しょうしゅう)、四川省の蜀繍(しょくしゅう)、広東省の粤繍(えつしゅう)があります。この他、河南省開封の汴繍(べんしゅう)、北京の京繍(きょうしゅう)、江蘇省南通の沈繍(しんしゅう)、上海の顧繍(こしゅう)、浙江省温州の甌繍(おうしゅう)などが有名です。各地で糸の種類や技法などに特徴がありますが、蘇州のシルクを用いた両面刺繍が特に有名です。少数民族では、ミャオ族の苗繍(びょうしゅう)が最も有名で、ヤオ族、チワン族、リー族、ペー族、ウイグル族など、各民族が独特の図案や風合いがあります。

私も以前北京に住んでいる時にミャオ族の刺繍を買いました。それは昔の枕に使われていた一部分で、鮮やかな赤の中に細やかに人の刺繍がされていて、その色に魅かれ購入しました。細かい刺繍ほど、値段が高かったです。今は額に入れて玄関に飾っています。一刺し一刺しがとても丁寧で、中国人の器用さが伝わってきます。色々な工芸品があるとは思いますが、刺繍に注目して中国のお土産を探すのも面白いのではないでしょうか。

中国刺繍の数々です。






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