【概要】
2020年9月20日20時配信、翌日までアーカイブありの約1時間半にわたる無観客収録ライブ。
アコースティックライブやディナーショーでおなじみのコットンクラブにて。
本人とドラムとピアノのみという配信ライブにおいても稀有なスタイル。
なお、推測だが、録画で配信するパターンを選択したことは、
ハロプロ(同事務所)で先日に生配信をやったときにトラブった経験から、
こういう「聴かせる」タイプにおいては、リアルタイム性よりも安定性を重視したのではないかと思う。
動く卓偉さんは、インスタに歌う動画が投稿されて拝見していたが、
やはりマイクスタンドを使って衣装を着て歌う彼は一層かっこいい。
また、ロックンロールがメインではあると思うが、
彼の音楽を聴いていると、いろんなジャンルの音楽や理論を知ってみたいという気持ちにもさせられる。
Youtubeに同曲の公式ライブ動画またはPVがある場合は、参考に貼っておく(もちろんアレンジは違いうる)。
1.歩きだそう(新曲)
上記の編成も相まって、卓偉さんの歌声が綺麗に響く。
しっとり聴かせる曲調が、未来へ向かって歩き出すことを後押しするストレートな歌詞に親和的。
バラードが歌手としての本領という類のことを以前のMCで仰っていた気がするが、
今回のようなライブではそれを発揮する真骨頂だと思う。
音源として世に出るときには、どのような感じになるのかも楽しみ。
2.NEVER FADES AWAY
歌い続けられる名曲の一つ。
PCを通して聴いても、高音が綺麗だし、終盤に絶唱するところからの流れが鳥肌絶品。
これは思いこみかもしれないが、彼のバラードにおけるかっこいい動きの中に時折ヒムロックみも感じるので、
彼自身の個性はもちろんのこと、ロックファンにすすめるには良い誘い文句かもしれない。
音源でも歌が特に映えると思うが、本人の歌声はもちろんのことピアノの緩急のおかげか、
さらに迫力があるように感じた。
3.たいしたことじゃないさ(新曲)
世の中の理不尽さに苦しみ、または自分の不甲斐なさを顧みるようなスタートから、
「たいしたことじゃないさ」というフレーズに繋がっていく。
タイトルをイントロで見たときに、イメージとしては自分に言い聞かせるような曲かと思ったが、
最後には卓偉さんが語り掛けるような感じになっていて、前を向こうという気持ちになれる曲。
「歩き出そう」もそうだが、マイナスの感情を加味しつつ(共感点がありつつも)寄り添い前を向けるのが一流。
4.存在
個人的に一番衝撃を受けた。音源では序盤においては、卓偉さんの歌を縫うようなギターの音が響くが、
この配信のアレンジだと、その部分は静かなピアノの旋律と高音が相まって繊細な歌の印象を受ける。
賞賛の意味でこの部分は別曲。
もともとバンドが好きなので、ギターごりごりの方が普通は好みだが、このレベルになるとこっちの方がいいまである。
※参考
MC
5.きみの住む街へ(新曲)
タイトルの「きみの住む街へ」というフレーズが一回で心に刻まれ印象に残る。
今回のコロナ禍でライブができない状態になったことを経ている歌詞だと思うが、
リアルのライブ、特にツアーが行われたときに歌えば、この曲で『会いに来た』って解釈もできそうだし、
明るい曲調で元気がでるのみならず、上記のような今後の楽しみを感じられた(1曲目で歌ってもかっこよさそう)。
住宅メーカーとかはCMにタイアップしてほしい(勝手な願望)。
MC・メンバー紹介
6.My Days For You
テンポが軽快な上、ドラムとピアノだけとは思えない音の厚みがあるように感じた。
「花束にして送りたい~」の後は観客が歌うことが多いが、
無観客ゆえ、そこもしっかり歌いあげた上で直後に続くところも歌ってすごい。
曲調ゆえに、体でリズムを刻んだり、ターンをしたりと、普段のライブで観る卓偉さんを目にすることができ嬉しい。
※参考
7.闇のフィクサー(新曲)
彼のこれまでの曲でも垣間見える、特定人をテーマにしたと思えるタイプ?のブラック調の曲かもしれない。
「信頼」から連呼するところが、その後にさらに韻を踏んでいて非常に癖になる。
いずれここの2回目の部分をコーレスで歌いたいし、体を動かしてノりたい。
パフォーマンス面でも、直前に続き、股割りをしたり蹴り上げの動きをしたりと躍動感がある。
就活センセーションとセットに聴いてみたい。
8.Calling you
コットンクラブのような場所でやるようなときには定番?ともいえる曲だと思う。
ポールマッカートニーとかでもそうだが、MCからも昔からのファンも大切にしていることを感じさせる。
事務所の公式Youtubeに以前のディナーショーで披露された様子がアップされているが、
配信用に音響などを整えているのと卓偉さんの力や歌い方ゆえか、それとは異なる迫力を感じる。
※参考
9.言葉に出来ない
夏の終わりに相応しいというMCの通り、アコギをもって爽やかに歌われる曲。
卓偉さんの歌はもちろんのこと、
お二人の綺麗なハモり、割と速めのテンポでピアノが途中から畳みかけるように鳴っているところに迫力がある。
このライブを写真と音源に閉じ込めて改めて聴きたい。
MC
10.スピカ~Looking for my star~
「言葉に出来ない」に続いて爽やかな曲調、この曲もピアノが軽快。
歌いながらリズムをとりながら歩き回り、無観客ながらもステージとして楽しんでいる感じがして観てて気持ちがいい。
最後に「Shining star~♪」と続くところがとても好き(ビートルズファンとしてはこの部分の展開にHello Goodbyeに近い雰囲気を感じる)。
11.(お前だけが)手に入れられない
曲の展開がもともと好きで、気に入っている曲だったため、はじめて聴けて歓喜(本人もMCで「レア」だと述べている)。
単にロックンロールを突き詰めているのみならず、
こういうタイプの曲や愛・愛・傘(スウェーデン系)のようなポップやソウルまで手が広がるのが卓偉さんのすごさだと思う。
フェイクや跪きからの股割りといったキレッキレのパフォーマンスも惹かれる。生で聴きたいという気持ちが高まった。
この曲は好きすぎるので5回見ておいた。
12.一緒なら(新曲)
ライブのタイトルに相応しい黒っぽいテイストのソウル。
魂を込めて歌っている様子が画面越しでも伝わってくる。歌が引き立つ今回の編成にぴったり。
これも自粛期間中に作られたようだが、今の時世でなくとも、
聴き手を励ます曲として、あるいはラブソングとして成立している。
MC
13.どんなことがあっても
絶対的な名曲。直前の謙虚ながらも音楽が心の支えになることがあるという旨のMCの内容もあって、非常にぐっとくる。
出だしは静かめなピアノと歌のみで、進むごとに高まっていく感じがこのスタイルを活かしていて良い。
この曲自体はコロナ禍よりずっと前に作られたものだが、
今の状況においても、将来うまくいかないときでも、通底する勇気づける曲といって間違いない。
圧巻のフェイクの部分で卓偉さんがアップになり、汗までも見える様は、配信ならではの魂を感じる見どころ。
※参考1
※参考2(ライブ映像)
MC
14.最後の一人になっても(新曲)
「あきらめないで」と語り掛けるのでなく、「あきらめたくない」や「進み続けたい」といった自分の意志を貫く力強さを感じる。
どういう母集団の中での「最後の一人」かは、自分にあてはめて考えると一層身に沁みわたるような気がする。
私なりに上記のように解釈すると、今回披露された新曲の中で、歌詞としては一番好きかもしれない。
「最後の一人」になっても、「大器晩成」できるように腐らずに日々すごしたいと思える。セトリでこの位置なのはぴったりだと思う。
En.Stay together
アコギ一本と歌のみで、あまりやらないアンコール的な形として。
アコギのみといっても、ミュートを使う等の工夫がされてて、そんな気がしないほどの迫力がある。
歌が会場に一層響いているように聴こえる。
「拾う神と~」のところの歌詞が好みだが、抑揚?というか緩急がかっこいいと思う。
ライブならでは最後の畳み掛けが至高。
※参考
【最後に】
以前のようにライブが開催され行くことができるのがベストであるが、開催側は行うのが容易でない。
加えて、観る側もいまだ気軽には行きづらく、開催されても遠征できない、あるいは減ったキャパ的に取れないこともある。
配信ライブは、見たことない人にとっては初めて見る機会として貴重な一方、
普段からライブに行っていた人には、音を体で感じる迫力や非日常感のなさに物足りなさを感じる可能性もある。
卓偉さんのライブも例外ではなく、生で見た方がいいに決まっている。
しかし、彼の配信を観れば、画面内であっても迫力は歌から十分感じられた。
歌を中心とした確固たる実力があれば、リアルのライブから割り引かれる迫力は少なくて済むのではないか。
そういう意味で、今まで彼が培ってきたことは絶対に間違っていないし、大器晩成して然るべきだと思う。