花の専門学校時代の友人からの

何気ない言葉

 

花は喜怒哀楽どんな感情にも寄り添えるモノ

花屋はそんな人たちに寄り添える稀有な仕事

 

昔、早朝にガラス張りのエントランスで生け込みをしている時に

ガラスをノックする音で振り返ったら

ガラスのドアの向こうに女性が立っていたの

営業前だから手動でドアをあけて

「どうしましたか?」

と声をかけたら

その方は近くの病院で入院されている方で

かなり重い病状で

眠れなくて

朝早くに病院を出て散歩していたそう

 

そこで偶然に私(が花を生けているところ)をガラス越しに見かけ

しばらく花を見ていて

ガラスをノックしてくれた

 

彼女は、自身の病状と

今日ここへ来てよかったと

こんな花が見れて外へ出てきてよかったと

涙を流しながら語ってくれた

 

奢侈品でしかないのかと

その方が良いのかもしれないとも思う瞬間もあるけれど

やっぱり花がやるべき事は違うだろうね

 

と思った日曜日でした

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