息子くんは発達障害。
現在中学3年生。
以前からブログを読んでいただいている方に
とってはもう既知のことではありますが…。
息子くんは小学6年の頃、
いじめが原因で学校に行けなくなってしまい、
登校復帰できないまま卒業。
当時の息子の支援級担任は、
「息子さんが(嫌われてるのに)
近づいたりするから
周りは仕方なく手を出しているだけ」
「いじめられている場面を見たことがない」
「いじめいじめって…そんなに言うなら
一度お母さんが来て確かめればわかりますよ」
などと言い返されるばかりで
いじめを否定され続けました。
不登校になる前、
月一度のいじめに関する学校の会議の場で、
息子が下級生に集団で囲まれて
暴力などを振るわれていると
議題に上がったのに、
それを受けて息子の担任はあろうことか
「お母さんからもいじめられていると
連絡は来た事があるが、
実際は○○さん(息子)のほうからも
手を出そうとしていたりで
トラブルになっているので」
と発言していたとわかりました。
加害児童の名前を具体的に挙げて
対応をお願いしていたのに、
相手児童の担任には
何一つ話していなかったことが
後からわかりました。
その理由を尋ねると
「そんな事いちいち伝えていたら
○○先生のお手を煩わすことになる」
と言いました。
息子くんの特性に合わせた
支援や配慮が必要だからこそ
支援学級を選んだのに、
息子の担任は
発達障害に理解ある支援どころか、
特性ゆえに集団になじめない息子こそが
「わがまま」で「自分勝手」であって
みんなを怒らせていたのだからと、
他児が息子にどんなにひどいことをしていても
そもそも息子の自業自得だと
最後まで考えを変えず、
それどころか
「私は一生懸命やって来ました!」
とまで言い張りました。
えぇ、
確かに一生懸命やってましたね…
自己保身だけは。
校長や教育委員会でさえ
学校側のいじめ対応が不適切だったと
謝罪したその席で、
担任だけは最後まで、
自分は悪くない!
と言い張りましたが、
校長も教育委員会も
この自業自得だとまで言いのけた担任を
嗜めることもせず、
ただ黙っているだけでした。
息子が受けたいじめの一つが
先ほど伝えた、
校庭で下級生の集団に囲まれては
暴力や暴言を
吐かれていたこと。
四方八方から石やボールをぶつけられたり
殴りかかられそうになり息子が身構えると
背後から蹴られたり、
障害者であることをバカにする言葉を
浴びせられたり。
だけど
当時の校長でさえ
これをいじめと認知しませんでした。
お伝えしたように、
いじめ会議の席で担任がわざわざ
いじめを否定したことも
影響していると思いますが、
校長も
お互い様だからいじめではないと
判断したそうです。
この状況が
いじめじゃなければ何なんだ?
生徒がたった一人、
集団に囲まれて何度も
心も体も傷つけられていたのに。
…
先日息子の学校の
スクールカウンセラーさんと
色々お話している中で、
小学校時代のいじめの話になり、
下級生の集団から受けていた
この仕打ちの事を話したんです。
こういうことがあっても
息子の方に問題があるから
いじめじゃないとされていたのだと話すと、
スクールカウンセラーの先生は
「それはいじめだよね」
と即答でした。
「ですよね…?
それが普通の反応ですよね…?![]()
でも実際は
いじめ防止会議で報告されても
校長先生はいじめと認めていませんでした。
現に校長先生は
教育委員会にはいじめ件数としてですら
報告さえしていなかったので…。」
「…それはいじめですよ。
それをいじめだと認めないなら、
理由があったら何やってもいいって事を
教えているって風になっちゃうよね…」
スクールカウンセラーの先生も
信じられないという反応。
どうして?
こんな当たり前の事なのに、
当時の担任や校長にどれだけ訴えても
いじめとして認知しなかったのだろう。
学校関係者にとってみたら
やられている側に
少しでも悪いところがあるという風に
理由さえ付けられるのならば、
「いじめじゃなくてお互い様」
と結論付けることを
選ぶのかもしれませんね。
そうすれば学校は
教育委員会に報告する義務は無いと
都合よく考えることが出来るし、
面倒なアンケートや聞き取りなどの
いじめ調査をしなくて済むし、
下手に認めてしまって、
被害児童へのケアや
その保護者への謝罪なども
したくもないでしょうし、
加害児童側の指導やその保護者との
気が重くなるような面倒なやりとりも
何一つしなくて良いから楽でしょうし。
とにかく被害児童の親さえ
論破するだけでいいのですから、
いじめを解決するよりも
いじめを無い事にしてしまった方が
随分手間は減りますものね。
いじめがあったことを認めてしまうのは
そんなに不名誉なのでしょうか?
解決のために真剣に取り組もうが
いじめを見過ごそうが
給与や賞与や退職金も何も変わらないから
楽な方を選択するのでしょうか。
どうせ保護者は泣き寝入りするだけで
何も問題になることは無い、
これまでもそうだった、
そんな風にうまいこと
切り抜けて来たのでしょうか。
息子の校長は
ドラマの金八先生にあこがれて
教師を目指したと言っていましたが、
そのドラマは
いじめがあっても、
お互い様だとか、
生徒同士で解決すべきだと、
都合良く
生徒の自主性の課題とすり替えて、
いじめを放置するような
先生の物語だったのしょうか。
いじめの事になると
途端にまともな話が出来なくなる先生は
現に存在しています。
意を決して
わが子を守るために話に行ったのに、
教師に対して
まさか人としての道理さえ全く通じないとは
夢にも思っていないため、
私たち親は頭が真っ白になってしまい
先生がいじめと認めない卑怯さに触れると
その場で立ち向かうことが出来ません。
だからもし、
わが子がいじめられていることを
学校と相談するのならば、
どれだけ信頼していても
最初から録音しておくほうがいいと
私は断言します。
保護者と学校とで
一丸となって解決に導いてもらう、
このスタンスが基本となるのは
間違いないとは思います。
そして、
信頼できる先生に当たって
いじめが解決したならば
その録音は消せば良いだけ。
もし
まともに取り合おうとしなかったときに
自宅に戻り
録音を聞き返して、
そこから
切り崩すことができるかもしれません。
不適切だったと証明できれば
そこから適切に対処せざるを得ないように
持っていくことができるかもしれません。
担任に対してまずは話すかと思いますが、
まともな話が通じないと感じたら
どんどん上の立場の先生に
相談相手を変えたほうがいいです。
私の時は、
自分の息子の窓口は担任だから…と
変にこだわりすぎていたせいで
本当に痛い目に遭いました。
「この担任が理解しないと
息子が守ってもらえない!」
そう思ってしまい、
無駄な時間を費やしてしまいました。
学年主任とか
もういきなり教頭先生でもいいです。
それでもダメなら校長。
それでもダメなら
教育委員会、
市会議員、
市へ直訴(市長への連絡窓口)、
警察、
マスコミ、
人権委員会、
弁護士…
ですがまず、
私たちが無知であることを良いことに
学校はさも正論かのように
無茶苦茶な事を言ってくることがあります。
具体例をあげれば、
「そのいじめがもしも
学校外で起きたことならば
学校には関わりがない」
と私は担任に言われましたが、
これは「いじめの定義」を知っていれば
即座に反論できることでした。
「学校の内外を問わない」旨が
書かれていますので。
子どもの学校や
教育委員会のサイトに載っているであろう
「いじめ防止基本指針」や、
文科省の「いじめの定義」などを見れば、
お互い様などと言って
安易にいじめを否定してくる先生が、
いかにおかしなことをしているのかは
すぐわかると思います。
私があらかじめ
学校に課せられたいじめ対応の
正しい在り方を知っていれば、
もっともっと早く
学校を動かすことが出来たのでは、と
今でも悔やんでいます。
いじめ防止基本指針を印刷して
大事なところにマーカーを引き、
話し合いの場に持参していれば、
何かしら助けになるかもしれません。
とにかく先生が
少しでもおかしな事を言い始めたら
それを否定する事が書いてある箇所を
先生ご自身に読んで貰えばいいのです。
先生が即座にいじめを否定すること自体が
法律違反なのですから。
「無知は罪」
…そういう事なのかもしれません。
修学旅行には背負えるボストンが負担が少ないですよ
