息子と駅前に出かけた時の事。



カン!カン!カン!と音が聞こえる方に

私も息子もふと目を向けると、


白い杖を持った方が

下り階段のすぐ手前に

立っていました。


駅前の高架になっている広場なんですけど、

バスターミナルなどを降りてから

その高架の広場までエレベーターで来ても、

そこから駅まで向かうまでは

一旦どうしてもその階段があり、

その階段を避けるためには

少し離れたところにある

スロープを使うしか無いのですが、

目の見えないであろうその方にとっては

スロープがどこにあるのかは

わかりにくい位置でした。



様子をみて息子くんが

「あの人目が見えないんだよね?

大丈夫かな、助けないと!」


と声をあげたので、


「そうだね、心配だね」


と私も一緒に近寄ろうとしたのですが、



息子が声をあげた時

ちょうど私たちと杖を持っている方との

中間ぐらいを歩いていた若い男性が

恐らく息子の声で気になった様子で、

後ろを振り向き、

いち早くその杖を持つ方のところまで

駆けつけてくれたのです。


その男性とは別の

40代くらいの男性も

私たちや若い男性の行動から

心配をして下さったようで、

同じように来た道を引き返して

その杖を持つ方のところに

駆け寄ってくれました。


杖の方に声をかけるか

男性お二人とも迷っている様子で、


私と息子くんも

お二人が行ってくれたので

その場で様子を見ているだけでしたが


白い杖の方がゆっくりと

階段を降りていくのを

ずっと降り終わるまで

お二人とも近くに待機してくれていました。



無事に降りたのを見届けて

お二人も私たちも

そのまま目的の方向へ向かいましたが、


何の躊躇いもなく

駆けつけた男性方と

息子くんの優しい気持ちに触れ、


なんというか

心温まるというのかな、

そんな気持ちになりました。


なんかこういうのに

最近弱くて

すぐ目がウルウル🥹


世の中まだまだ

捨てたもんじゃないなって

思わせてくれるような出来事でしたおねがい



今度もし

同じような場面があったら

どうしたら良かったかも

ネットで調べました。



もし声をかけるときは

なるべく正面から

「何か手伝えることはありますか?」

と聞いたり、

その時キョロキョロしていたり

杖を両手で持って上に上げている時なんかは

困ってる時なんだね、と

息子くんと二人で確認しました。


きっとあのとき

杖を持っていた方は

階段がある事に気づいて

ゆっくり降りていましたから

助けは必要なかったかもしれません。


だけどそれも

息子くんが

白い杖を持つ人の心配をしてくれたからこそ

私もどうしたら良いのか

知ろうとするきっかけになりました。


息子くんの心はちゃんと育ってる…

そう実感できた、

幸せな瞬間でもありましおねがい