こんにちは。実は2日前から風邪でダウンしてしまい、仕事を休んでおります。ちょうど今はちょっとだけ忙しい時期でして、旅館はバタバタしております。本来なら「自己管理が出来てない」「忙しい時にダウンしやがって」「契約社員の分際でこれくらいで休むな」と、旅館から怒られても仕方がないところなのに、ここの旅館の社長さんや女将さんを始め、従業員の方が皆優しい人・良い人ばかりで、直属の上司になる女将さんが忙しい中、合間を見て自分の様子を見に来たり、お粥などを持ってきて食べさせてくれます。自分はこの旅館で働き始めて随分経ちましたが、怒られたのは実は一度だけしかなく、その怒られた理由もアルバイトで働き始めて最初の1ヶ月の頃に体調が悪いのに倒れるまで無理して働いた(自分の身体や健康を大事にしなかった、自分1人で抱え込んで他の従業員を信じて頼らなかった・助けを求めなかった)事です。仕事をミスした事や自分の至らなさ(能力不足)で怒られた事は一度も無かったです。自分は雑務員ですが、接客業で働くのは初めてでして、他の従業員が忙しくて手が離せない時にたまにお客さんの応対をしますが、接客に関しては結構ミスしてますし、旅館にも迷惑を掛けています。それならいっそ怒鳴られたり、叱られたりした方が心がラクなのに、なまじ周りの人から親切にされたり・優しくされたりすると他人から向けられる好意(厚意)に慣れていない自分はそんな環境に戸惑い、妙に落ち着かないんですね。きっと昔の自分は今の温かい環境とは真逆の冷たい環境でずっと生きてきてたんでしょうね。「こんな縁もゆかりもない行き倒れだった人間のために何故そこまで親切に優しくしてくれるのか」「こんな優しい人たちのいる温かい場所に自分は居てもいい人間なのか」「こんな幸せが何時までも続くわけがない」「この環境に当たり前として慣れてしまう自分が怖い」・・・など、いろいろ思うところがあります。自分は過去の事が思い出せないんですが、そんな記憶の無い自分にも唯一分かるのは自分の中にある他人に対する無意識の恐怖や不信──何の根拠も無いのに「自分は人の悪意や蔑みに常に晒されているのではないか」という疑心暗鬼──が何の前触れもなく突然頭の中を覆い尽くす事があります。もちろん、今の自分には記憶が無いので、過去の自分に何があったのか、どんな辛い思いをしてきたのか、具体的な事は何も思い出せません。正直、過去の悪い記憶はこのまま忘れたまま墓場へ持って行った方が何度も自殺未遂を繰り返し、ついこの間の失踪で本当に死ぬ一歩手前だった過去の自分、そして今はの自分のためにも思い出さない方がいいのかもしれません。過去の自分が自らの記憶に“蓋”をしたのに、欠落した記憶を取り戻したいと考える今の自分がもし無理にその蓋をこじ開けたら・・・記憶を取り戻した瞬間にまた自殺衝動に駆られて次こそ本当に死ぬかもしれない──そんな恐ろしい予感がしてなりません・・・・・・。