学生時代、当時流行っていた“缶ペン”に入れて他の筆記具とガチャガチャしたり、うっかり床に落としたりで無数の傷が目立ち、見るからにボロっチック&きたなむさいことから、ちょいと手を加えちゃることに。
取り出したるはコレ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/ee/f6/j/o0960072013842811384.jpg?caw=800)
時計のプラ風防を磨くのに使われるサンエーパールと、手元にあった使わないカメラ用のクロス。
万年筆の軸や鞘はPMMA樹脂(アクリル)やAS樹脂などの合成樹脂なので、プラ風防を磨くサンエーパールでもキレイになるだろうと思い、試してみる。
左手は使えないけど、右手の中で転がすように地道にシコシコ、シコシコ、シコシコ…ひたすらシコります…( ̄^ ̄)
磨き終わったのがコチラ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/44/c5/j/o0720096013842822788.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/16/d0/j/o0960072013842811386.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/cd/ec/j/o0960072013842811387.jpg?caw=800)
うむうむ…なかなか良いではないか?(^o^*)
……え?この前のセレモの記事の画像と比べて大して変わらないって??
まぁ、スマホの画像が元々へちょいのもありますが、実際に肉眼で見るとサンエーパールで磨く前と後では艶や輝きが全然違います。
たた、どうしても深い打ち凹みなどは痘痕として残ってしまいますし、光にかざすと微妙な拭き傷もまだチラホラありますので、使う道具やほとんど片手での手作業ではここが限界。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/89/c3/j/o0720096013842822790.jpg?caw=800)
とはいえ、こういう“磨き作業”はオッサンと呼ばれる私同様、若作りのために“厚化粧”や“ヤングなファッション”をするよりも他人から見て不快感を与えない程度の“身嗜み”や“歳相応の格好”をするのが無難であるように、古い万年筆も卸したての“フレッシュさ”よりも適度に手入れが行き届いた“清潔感”の方が大事。
遠目には十分新品同様に近いコンディションにはなりましたので、これでまた気持ち良く使えます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170111/01/behead/15/78/j/o0960072013842822792.jpg?caw=800)
元は5,000円程度の安物…美観や質感がどうとかなんていうほど高価でもない・手を掛けるほどでもない万年筆をこうしてまた引っ張り出し、時間を見つけては片手でせっせと磨き、一人満足する──高価な万年筆は買えないからとやってることが貧乏臭いことこの上ないのですが、“大して思い入れもない万年筆”と言いつつも昔から手元にあって今日まで生き残ってきた万年筆。
高校時代に履歴書の志望動機や自己PRの狭い欄を書く練習、そして実際の履歴書にもこの万年筆を使って書いて最終的に小さな町工場に就職したのも些細で小さな思い出。
物自体も決して粗悪ではなく、むしろ“お値段以上、ニ○リ”もビックリな上質で滑らかな書き味を発揮する万年筆。
大事な大事なカスタム74を持ち出すのを憚られる時に“外出用の万年筆”として常に胸元のポケットに差しておける“お手軽さ”を活かして今後も常用していきたいです。