ちなみにこのモーリスはどういった機種なのか詳しく知りたくなり、裏蓋に刻印された“FEF350”(※当初“F8F890”と書きましたが、最近目が悪くなったせいで間違えて読んでしまっていました…汗)という型番(?)を手掛かりに県立図書館にあったモーリスの広告(雑誌の切り抜きの写し)を手掛かりにググッてみると、どうやらこの型番はモーリスに積まれている機械の型番のようで、さらに詳しくググッてみるとこの型番の機械を取り上げた記事と思われる英語のサイトを発見。
あいにく英語は読み書き出来ない(※日常会話程度しか話せない)ので、中高生レベルで分かる単語やスペック表に表記された数値などから何となく推測するに、このモーリスはに積まれている機械は17石の18000振動/h(5振動/秒)、チラネジ付きのテンプ、耐震装置(インカブロック)付き、機械直径は10½lignes(23.686mm)、1950年ごろの設計らしい。
ちなみに“FEF”の意味はフランス語で“Fabrique d´Ebauches de Fleurier”──分かり易く日本語に意訳するなら“エボーシュ(半完成品ムーブメントの組立専業メーカー)のフルーレ社謹製”くらいの意味になるらしく、“350”が機械式番号、いわゆる“キャリバー”になるらしい。


なお、画像は拾いで、写っている機械はFEF350のサイズ違いになる11½lignes(25.942mm)の“FEF380”という機械ですが、前者より機械直径(地板)が2mm程度大きく、細かな刻印が違うだけで基本的な構造や輪列は全く同じようです。
こうして画像やスペックを見る限り、これといって特徴らしい特徴はない、しかしながら基本はしっかり押さえた手巻き機械のお手本といった感じで、日本の時計メーカーもこういったスイス製の機械を範として「スイスに追い付け追い越せ引っこ抜け!」と言わんばかりに切磋琢磨し、技術を磨いてきたのかなぁと思うとやはりスイス製の機械は良いものに見えます。
※もちろん、自分が直接裏蓋を開けて確認したワケではないので、裏蓋の型番通りこのモーリスの中身も上記のものと同一のものが入っているかは残念ながら現時点では分かりません。
ちなみにこのフルーレ社はのちにスイスのエボーシュ・メーカーの連合体企業で現在はスウォッチの系列会社になるETA社の一部(吸収合併)になったエボーシュ・メーカーの一つだったようで、モーリスの自社製ムーブメントではないものの、機械自体はちゃんと由緒あるエボーシュのブツだと思われます。
まぁ、オイラは中身の機械が自社製であるか否かは特にこだわりはなく、純粋にモノとしての確かな作り、奇をてらわない堅実でしっかりしたモノを重視するタイプの人間なのでノープロブレムです。
どんなに手の込んだ高級な機械を積んでいても、構造的に脆弱だったり、整備性が悪いものは長く使う実用品としては失格ですし、そういう機械は概して整備費用もハンパないワケですから、やはりシンプルな機械が一番です。
純粋に生活の道具として、古き良き時代の雰囲気や味わいを楽しむ“工芸品”として、生活に潤いやゆとりを与えてくれる“癒しアイテム”として、直接面識のないひいじい様を偲ぶ“遺品”として手に取る、眺める、たまに身に付ける分には何ら問題ない品です。
OHで入院中の手巻きモーリスが早く帰ってくるのが待ち遠しいです。
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