ひいじい様の遺品として出てきたモーリスについて例の時計屋のじいさんから聞き取りをし、そこから得た手掛かりを元にネットや県立図書館で情報や資料を閲覧、本屋で立ち読みをしてはいろいろ調べている。
んで、詳しく調べていると、モーリスにはもう一つ同名のブランドが存在し、今も健在するコトが判明。
しかし、調べてみると、このブランドはこのひいじい様の手巻きモーリスとは全く関係ないらしい。
MOERIS(モーリス)…
1893年にFritz Moeriが“MOERIS”の前身となるMoeri&Jeanneretという時計工房を開いたのが始まり。日本でも戦前から主に懐中時計が大量に輸入され、戦後もスイス時計の中堅御三家(?)だったエニカやシーマ、モバードなどと並んで昭和20~30年代くらいまで人気のあったスイスの時計ブランド。現在は存在しないブランドらしい。
MAURICE Lacroix…
1889年に創始者のDesco von Schulthessがチューリッヒに創業した時計店が前身。1960年代にDesco von Schulthess社が経営する時計店が販売する時計の製造を手掛けていた工房(製造部門)が1975年に独自のブランド「モーリス・ラクロア」を立ち上げ、現在に至る。
このように、【モーリス】という読みは同じですが、どちらも綴りが違い、両者にブランドの繋がりはないようです。
アンティーク時計の世界で【モーリス】といえば普通は前者の“MOERIS”を指し、両者を区別するため前者は【モリス】、後者は【モーリス】、又は単に【ラクロア】と略して呼ばれるのがファンの間では一般的(?)のようです。
※一部でこの両者のブランドを混同して勘違いされている方がいるようです。
ただ、アンティーク時計ファンの方はモーリスと言えば“モーリス”とすぐに分かるコトでしょうから、今後モーリスについて記事を書いていくにあたり特に断りがない限り【モーリス】という名称で統一して話を進めていきます。