いやね…最近、富士フイルムの使い切りカメラ【写ルンです】をほとんど見かけなくなったと思ったら、いつの間にか大半の銘柄が生産終了していたらしい。
今の中高生やハタチくらいの若い子は知らないだろうけど、【写ルンです】といえば昭和61年に発売された使い切りカメラ(※)で、買って直ぐに誰でも簡単キレイな写真が撮れるとしてその手軽さと写りの良さから一躍ブームとなった製品。
発売した頃はカセット式の【110フィルム】を使っていたがすぐに35mm版が発売されてそちらが使い切りカメラの主流となり、現在までそのフォーマットは変わっていない。
※厳密にはカメラではなく、“レンズ付きフィルム”と呼ばれ、販売上はフィルム扱いだった。このような名称になったのは一説には当時カメラ本体は【物品税】の課税対象だったコトから税金逃れの方便としたため、又は“カメラ”だとレンズ付きフィルムをよく知らない購入者が撮影後にカメラ本体の返却を要求される恐れが想定されたため、その対策としたなどのいくつか説がある。何となく自衛隊の110mm個人携帯対戦車弾が火砲ではなく“弾薬”として扱われているのと似てますね←タトエガマニアックスギテシロートニハワカラナイッテwww
かくいうオイラも写真趣味から離れた高卒後、APSカメラを買うまで何かと世話になった。
ブームが沈静化した後も「カメラを持ってくるのを忘れた」、「高価なカメラを持ち出すのが躊躇われる場所でも気軽に写真を撮りたい」というニッチな需要から安定した売り上げを続け、つい15年くらい前までは女子高生を中心にこの使い切りカメラを使った自分撮りや、クラカメブームでモノクロ写真が流行った際にモノクロフィルムの使い切りカメラが発売されたりとそれなりに活況を見せた。
しかし、プリクラやカメラ付き携帯の登場、デジカメの高性能、低価格化でデジカメの普及が進んだコトでフィルムカメラが作られなくなり、フィルムの需要が落ち込んだコトもあり、最近は写ルンですもラインナップを縮小していたんだが、そろそろ写ルンですも完全に生産打ち切りの日はそう遠くないだろう…(;´Д`)
いくらいいものでも、時代のニーズに合わなくなったら生産を打ち切らざるを得なくなるのはどんな製品も同じで、これも時代の流れ、移り変わりとして仕方がないコトとはいえ、約30年近くに渡って販売され続け、庶民に親しまれたものがまた一つ消え去ろうとするのは寂しい。
確かにデジカメ全盛の今となってはいささか作りが粗末な古臭い製品ではあるけれど、意外にも構造は頑丈で、極寒の真冬でも確実にシャッターが切れてフィルムを巻き上げられるなど、そのタフさや信頼性の高さはデジカメ以上ですし、フィルムならではの味わいのある写りを楽しめるので、趣味のオモチャとしてこれほど手軽で面白いモノもないです。
常用フィルムのISO400を詰めたベーシックな写ルンですなら撮影コマ数(27枚撮り、39枚撮り)にもよるが大体600~700円、実売価格は定価より1、2割くらい安く買えるから、デジカメを持っていない人がフィルムカメラを急遽必要に迫られた場合、又はデジカメを持たせられない子供にカメラを買い与える場合は安上がりで済むし、写ルンですには室内や夜景、動体の撮影に特化した高感度フィルムを詰めた仕様、そして水辺や水中でも使える防水仕様などもあり、用途に応じて使い分けが出来るというメリットもある。
もっとも…今は皆、デジカメは持ってなくてもスマホやガラケーは大体持ってるから、カメラを忘れたという場面は少ないだろうけど、高価なデジカメを壊したり、無くしたり、パクられたりする危険性がある場所にカメラを持ち込みたい、ビジネスなどでネガという形でキッチリ証拠を残したい、子供の自由研究(例えば植物の観察記録など)や社会科見学など学習や教育など教材用途など、ニッチな需要で細々とでもいいから何とか生き残って欲しい。
並のカメラアプリを使うくらいなら写ルンですで撮った方がずっと画質がいいし、もれなく原版となるネガも付いてくる上、何より思い出にも残りますしね。
何か、記事を書いてたら久々に写ルンですで写真を撮りたくなってきたなぁ…(´ー`)
市内のカメラチェーン店を探せばまだ売ってるかもしれないから、天気が変わりやすいコトが予想される野外イベント用に高感度仕様の写ルンですをいくつかキープしておこうかな。
入荷したばかりなら未開封で大体2年程度の使用期限を持つから、いざという時は重宝するし。