銃器大国アメリカでの怖い思い出 | 華麗なるヲタ族 ~哀と自虐に満ちた独り言の日々~

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ヲタクで変人、社会のはみ出し者を自称する広島のアウトロー【クズノキワミオヤヂ】が戯言・寝言・妄言・世迷言・虚言・失言・暴言などをグダグダ垂れ流す独り言ブログです。

あれは21か22の時だったか…。

3度目の渡米でテキサスのとある小さな倉庫(日本だとそこそこの広さ)で荷物の梱包と出荷準備を深夜に行う短期バイトをしたコトがあるんだが、それにまつわる怖い話。

あ、怖い話と言っても怪談とかそういうのじゃなく、アメリカという国の社会の裏側──まぁ、平たくいえば“影と闇の部分”ににまつわる話。

オイラがバイトをしていた倉庫の周辺環境はいわゆるスラム街一歩手前みたいなところで、お世辞にも平和的な町とは言えない地域だった。

そしてバイト初日の昨日に近くの商店で強盗があったばかりだった。

バイトを任せてくれた倉庫の事業主さん(私の親戚のおじきの古い友人)が、「ナンブ、ここ最近また強盗が増えてきたから、これを持っとけ」と言われて渡されたのが、怪しく黒光りする冷たい黒鉄の塊──護身用の回転式拳銃だった。

確か、S&W社製の4インチバレルのミリポリ(M10)だった。

東南アジアでの海外射撃で拳銃はもとより短機関銃、散弾銃、突撃銃あたりまでは一通り取り扱い経験があったとはいえ、それはあくまで観光で楽しんだ射撃レンジでの遊び。

しかし、この時自分の置かれた状況はペーパーターゲット相手の“射的”ではなく、生身の人間相手のまさに“実戦”──自衛とはいえ、人間相手に実弾の入ったモノホンの銃を向けなければならない状況に身を置くコトに今まで感じたコトのない戦慄と恐怖を感じた。

事業主さんは「撃たなきゃ殺られる。殺られる前に撃て。殺られて命を落とすくらいなら相手を殺して生き残り、ポリに捕まる方がマシだぞ」と言いました。

この言葉──アメリカを取り巻く銃社会、平和な日本とは違う治安状況を如実によく表している言葉として、今でもよく覚えている。

幸い、バイト期間中に危険な目に遭うコトはなく、銃を手に取る最悪の事態は起こらなかったが、もし万が一、武装した強盗や暴漢に襲撃された時、自分は躊躇なく銃を抜き、“敵”に対して銃を向け、引き金を引けたか……ハッキリ言って自信はなかった。

死にたくないという“本能”と、人を傷付けてはいけないという“理性”や“倫理”とのせめぎ合いで咄嗟に判断が出来ないと思うし、仮に本能が勝ち、正当防衛により襲撃者を撃ち、万が一死なせてしまうようなコトがあったら、良心の呵責や罪悪感に耐えらず、心が壊れてしまうだろう。

オイラはそんな現実に耐えられるほど精神的にタフじゃない。

だから、バイト期間中は本当に緊張感を持って勤めていた。

今までやったバイトの中で一番精神的にキツかったし、何度も渡米したアメリカでの滞在で唯一危険を感じたエピソードです。



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